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- 2017/06/12 掲載
「東京レインボープライド」参加企業から読み解くLGBT対応の今
総計10万人が集まった「虹色」の一大祭典
筆者は仕事がら「東京レインボープライド」というイベント名は知っていたものの、初めての参加だ。公園内の新緑の香りと、木漏れ日を感じながら、はやる気持ちを抑えつつ、会場に向かった。
10分ほど公園内を歩くと、いよいよゲートが見えてきた。すでに多くの人々が集まり、プレス受付も賑わいを見せていた。企業ブースに向かう途中で、ドラァグクイーンが出迎えてくれた。広場のステージでは、独特の沖縄民謡に合わせながらパフォーマンスを披露する集団と、聴衆が一体になって楽しく踊っていた。
明るいパワーを発散させる多様な参加者の中にいると、自然に気分も高揚してきた。「まさにダイバーシティとは、こういうことなのか」と腑に落ちた気分になった。彼らのパワーに圧倒されつつも「時代は少しずつ変わっている。少しずつ動いている」と実感した瞬間だった。
正午からメインイベントのパレードが始まるため、慌ててパレードの集合場所に向かった。1梯団で100名ぐらいだろうか。何十もの梯団が待機している。海外から遠路遥々このイベントにやってきた団体や、一企業でまとまっているチームもあった。あまりにも列が長いので、なかなか先頭集団まで辿り着けない。パレードに参加せずとも、沿道で応援する人々も多く、虹色の小旗を振りながら集まってくる。
予定の正午を過ぎてから、いよいよパレードがスタートした。「TOKYO RAINBOW PRIDE」の横断幕、フラッグ、色とりどりのプラカードを掲げる人々が、風船で装飾された先導車とブラスバンド隊のあとを行進していく様子は圧巻だ。誰もが笑顔で、晴れやかに、そしてプライドを持ちながら、歩いていく姿は清々しい。プレス発表によると、今回の参加者だけで5000人に上る大規模なパレードになったという。
【次ページ】IBM、マイクロソフト、ライフネット生命、AIGジャパングループ、丸井グループ、伊勢丹の取り組みを紹介
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