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  • 2014/03/28 掲載

クックパッドのAWS活用術 1日10回デプロイする大規模サイトの裏側 (前編)

JAWS DAYS 2014講演

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大規模なオンラインサービスを支えるためのオートスケールと、サービスをすばやく進化させていくための迅速なデプロイ。クックパッドはこの2つをクラウド技術の組み合わせによって両立させています。同社のインフラ責任者である成田氏がその仕組みやルールを、Amazonクラウドのユーザーコミュニティ主催のイベントJAWS DAYS 2014で解説しました。本記事では、その講演内容をダイジェストで紹介します。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

クックパッドのデプロイとオートスケール

 クックパッド インフラストラクチャー部長 成田一生氏。

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 クックパッドは昔はデータセンターを持っていましたが、2011年にAWSの東京リージョンができたのをきっかけに、AWSに全部サーバを移行しました。

 クックパッドの規模は、1月のデータだと160万レシピ、これはChefのレシピじゃありません(笑)。料理のレシピが160万です。月間ユニークブラウザが4100万、有料会員が120万人くらいいらっしゃる、という規模のサービスです。

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 AWSの方の数字を見てみるとこんな感じです。EC2インスタンスが700くらい、これはオートスケールをやっているので多い時間帯でこのくらい、少ない時間帯で五百数十台。ELBも便利に使っていて、だいたい50くらい。

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 最近はRedshiftも便利に使っています。tabemiru.comという食品業界向けに出しているBIツールがありまして、クックパッドのレシピを利用者が検索した履歴を分析して、この季節にはこんなレシピが人気ですよ、といった情報を見やすく提供するものです。

 社内の開発者は、インフラエンジニアが僕を含めて5人。開発者は60人くらいで、この人たちが1日10回はデプロイしているという状況です。Amazon.comは1時間に1000回くらいデプロイしているそうなので、それから較べると1日にたった10回ですが、この人数でみんなが1日10回デプロイするのはけっこう工夫が必要です。

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デプロイは開発者自身の責任でやる

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