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  • 2015/07/10

旅行するなら知っておきたい、楽天トラベルやじゃらん普及の「陰の主役」とは

梅雨が明ければ、真夏の観光シーズン。宿探しで「旅行代理店」や「直接電話」に代わって今やすっかり主流の座を奪った感があるのが「宿泊予約サイト」だ。実は、「楽天トラベル」や「じゃらんnet」「一休」といった宿泊予約サイトを大きく普及させた「陰の主役」がいる。

経済ジャーナリスト 寺尾 淳

経済ジャーナリスト 寺尾 淳

経済ジャーナリスト。1959年7月1日生まれ。同志社大学法学部卒。「週刊現代」「NEXT」「FORBES日本版」等の記者を経て、経済・経営に関する執筆活動を続けている。

宿泊予約は今やネット経由が約半数を占める

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 「宿泊予約サイト」は、正確に言えばインターネット専業の旅行代理店で「OTA:Online Travel Agency」と呼ばれる。

 国内のメジャーなところでは「楽天トラベル」や「じゃらんnet」「るるぶトラベル(JTB)」「 Yahoo!トラベル」などがあり(ヤフーはるるぶなどの転載中心。決済はJTBと共同出資のたびゲーター)、高価格帯の施設に特化した「一休.com」も株式を上場していて知名度は高い。海外勢では、「エクスペディア」や「プライスライン」といった企業も有名だろう。中堅どころも「シティホテルに強い」「温泉旅館に強い」など、それぞれの特色で競っている。訪日客向けには外国語で発信し、海外からの送客(インバウンド)で強みを発揮しているところもある。

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 「週刊観光経済新聞」2015年1月5日号の調査によれば、主要宿泊予約サイトの契約宿泊施設数は上から順に、「楽天トラベル(旅の窓口)」が2万9421件、「じゃらんネット」が2万3753件、「るるぶトラベル」が1万6116件、「ベストリザーブ・宿ぷらざ」が1万件。「Yahoo!トラベル/Yahoo!ビジネストラベル」は非公開。「一休.com」はサイト側で対象施設を絞り込んでいるので2515件だった。会員数はベストリザーブ・宿ぷらざが200万人、一休.comが372万人と公開しているが、非公開が大部分を占める。大半のサイトは会員でなくても予約はできる。

 家電や衣料のECサイトに、横断比較して最安値を表示する「カカクコム」や「比較.com」のような比較サイトがあるように、宿泊予約サイトにも、それを横断比較して同じ地域、同じ宿の同水準の客室の最安価格を示す比較サイトがある。「トラベルコちゃん」「トリバゴ」「フォートラベル」などがそれで、その存在が閑散期の宿泊施設間、予約サイト間の低価格競争を促進させている。

 JTBの「旅行者購買行動調査」によると、国内旅行の宿泊施設の予約方法(2012年)は、「旅行会社の店頭」が2005年調査の19.4%から8.2%に、「電話で直接」が40.7%から19.0%に低下したのに対し、「パソコン・携帯電話・スマホ」は27.1%から44.5%に増加し、「電話で直接」と完全に入れ替わった。調査時点から約3年が経過しているので、現在はネット経由が宿泊施設の予約方法の半数を超えているのはまず確実と思われる。

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国内旅行の宿泊施設の予約方法(単位:%)

 2015年5月に経済産業省の商務情報政策局情報経済課が発表した「平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)報告書」によると、2014年の「旅行サービス」のBtoC-EC市場規模は2兆6,304億円で、前年比で7.7%伸びた。EC市場における業種分類別の市場規模を比較すると「宿泊旅行業・飲食業」は情報通信業、総合小売業に次ぐ第3位で、年率20%以上の成長が続いている。この分野は、EC化がいち早く進んでいる分野と言うことができるだろう。

【次ページ】小規模な民宿やペンションへ一気に普及させた戦略とは

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