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  • 2017/09/15

「部下が気が利かない」のは上司のせいだ

働き方リテラシー

「部下が気が利かない」。職場にそう嘆く人はいないだろうか。あるいは、自分の上司が陰でそう言っているのを耳にしたころはないだろうか。昨今の企業においては、「自らの仕事に対して、常に現状を疑い、打破すること」、すなわち「絶えざる自己変革」が求められている。これと対極にあるのが、「何をするにしても指示が必要な人」すなわち「気が利かない」人である。「気が利かない部下」は本当に気が利かないのだろうか? 本当に気が利かないのは誰なのか? 「仕事の任せ方」の観点から、「気が利く人材」の育て方をお教えする。

人材・組織コラムニスト 後藤洋平

人材・組織コラムニスト 後藤洋平

1982年大阪市生まれ。東京大学工学部システム創成学科卒。在学中は東大ブランドショップ立ち上げに参加など活動多数。卒業後はコンサルティング会社にて数々の新規事業立ち上げに参画。「どうして売れるルイ・ヴィトン」「挑戦者の本能と時間との競争」等、著書多数。『予定通り進まないプロジェクトの進め方』(宣伝会議)が発売中。

予定通り進まないプロジェクトの進め方
・著者:前田考歩、後藤洋平
・定価:1,944円 (税抜)
・ページ数:256ページ
・出版社: 宣伝会議
・ISBN:978-4883354375
・発売日:2018年3月28日

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「気が利かない人」はどうやって生まれる?
(© sunabesyou – Fotolia)


「部下が気が利かない」と嘆く上司たち

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 「指示されたことしかやらない」あるいは「指示された以上のことはやらない」。日本社会においては、こうした姿勢が非常に嫌われるものだ。何をするにしても指示が必要な人は「指示待ち人間」「気が利かないやつ」と呼ばれ、かなり「駄目な人間」に分類されることになっている。

 一方で、いつの世も、上司の不満とは「うちの若手は自主性が足りない」「もっとボトムアップで自由闊達に提案を持ってきて欲しい」と相場が決まっている。「最近の◯◯は・・・」という言葉がこれに続いたら、もうこれは凡庸の極みであるが、多くの上司が「自分の部下は気が利かない」「指示待ち行動ばかりで困る」と嘆いている。

 「気を利かせて、相手を思いやって、付加価値をつける行為」というものは、自発的に行動する限り、やる方も気持ちがいいものである。コストがかかるわけでもない、ちょっとしたことで場を和やかにし、関係性を円滑にする。

 この「気が利く/利かない」ということが、接客・サービス業においては「おもてなしの心」ということで、競争力となる。一方で、これが「上司と部下」という関係に持ち込まれると、途端にギクシャクする。よく考えると、不思議な話である。

部下の「気の利かせ方」は「仕事の任せ方」で決まる

 この問題において、部下は上司の鑑であり、「部下の自主性が育たない」のは、上司から部下への「仕事の任せ方」に原因がある、ということが筆者の主張である。

 上司が部下に任せることとは、多くの場合、決められた作業の「実行」である。部下に作業を指示する。進捗をチェックして、なにかあったときの結果責任は上司が負う。これが上司部下における基本的な関係だが、ずっとそのままでは、それこそ「指示待ち」ばかりの「気が利かない人間」になってしまう。

 ときに上司は部下の育成のため、「実現手段の検討と決定」も任せることになる。さらには、目標金額、クオリティ、納期などの「ゴールの設定」も任せるよ、というときもある。

 この「任せ方のタイプ」によって、部下の「自主性のあり方」、いいかえれば「気の利かせ方」が変わってくるのである。

【次ページ】うまくいかない3つの「任せ方」

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