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  • 2019/01/10

ストレスため込む「HSP」は“ものすごくよく分かる”から苦労する

小さなミスがあっただけで、自分が無能な人間だと思われているように感じる。メールの返信の言葉を選ぶのに、つい時間をかけて、書いては消してを繰り返し、時間を要してしまう。周囲の環境変化に対応しきれずに、ストレスをため込んでしまう。もしそうしたことが降り積もって、心に疲れを感じているとしたら、あなたは「HSP(Highly Sensitive Person)」かもしれない。

人材・組織コラムニスト 後藤洋平

人材・組織コラムニスト 後藤洋平

1982年大阪市生まれ。東京大学工学部システム創成学科卒。在学中は東大ブランドショップ立ち上げに参加など活動多数。卒業後はコンサルティング会社にて数々の新規事業立ち上げに参画。「どうして売れるルイ・ヴィトン」「挑戦者の本能と時間との競争」等、著書多数。『予定通り進まないプロジェクトの進め方』(宣伝会議)が発売中。

予定通り進まないプロジェクトの進め方
・著者:前田考歩、後藤洋平
・定価:1,944円 (税抜)
・ページ数:256ページ
・出版社: 宣伝会議
・ISBN:978-4883354375
・発売日:2018年3月28日

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HSPはけっしてマイナスではない
(© patrikv - Fotolia)

HSPとは何か? HSPが持つ4つの属性

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 HSP(Highly Sensitive Person)。直訳したら「とても繊細な人」。『大人になっても敏感で傷つきやすいあなたへの19の処方箋(長沼睦雄著)』という書籍によると、どのような国や文化圏でも、5人に1人はHSPだという。

 筆者自身、そうした傾向があると自認する1人だが、本書を手に取り、深く納得した。以降では、本書の内容をもとに、筆者なりの見解としてHSPについて紹介させていただきたい。

 不安や恐怖心が強くて悲観的になりやすく、とても疲れやすい。他人の気持ちに敏感で、強く同調したり、共感したりする。そうした特質は一般的には、内向的だとかシャイだとかいわれてプラスには評価されづらい。

 とかく人はポジティブなもの、元気なもの、外向的であることを好むので、そうした傾向は、つい固定観念的にネガティブな特質だと思われがちだが、実はこの社会を生きていくうえで、不利にはならないものである。

 それを教えてくれるのが、米国の心理学者、エレイン・N・アーロン博士である。同氏が提唱するHSPの理論では、HSPには4つの属性があるとされる。これらは、頭文字をとって「DOES」と呼ばれる。
HSPの4つの特性
(1)丁寧で、深い情報処理を行う(Depth of processing)
(2)過剰に刺激を受けやすい(Over aroused)
(3)感情の反応が強く、共感力が高い(Emotional reactivity and high empathy)
(4)些細な刺激にも反応する(Sensitivity to subtle stimuli)

 これらの特徴は遺伝的なものであり、器質的なものであるため、表面的な意識だけでは、なかなかコントロールすることは難しい。

情報処理の量と質の高さが裏目に出て誤解される

 同じ情報を受け取っても、非HSPとHSPでは受け取る情報の量がそもそも違っている。また、その情報処理プロセスもHSPのほうが多く、複雑である。結果、外面に現れる反応としては、積極性や外向性の低さのように見えてしまう。実はそうではないのに、である。

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HSPと非HSPの違い

 一方で、考えてみれば、これらは生き物が生きていくうえで、とても大切な機能だ。危険を察知し、慎重かつ正確に考え、周囲との調和を重んじる。群れで生きていく人間という種族ならではの能力ともいえるだろう。

 HSPの繊細さには、遺伝的、脳神経的な裏付けがある。にもかかわらず「自分は努力が足りない」とか「根性がない」と考えてしまうと、ネガティブな結果をもたらしてしまう。

 しかし、本質を見抜く力に優れているのだと自己認識を持ち、その力を正しく周囲にフィードバックすれば、チームへの貢献度が高いビジネスパーソンとして活躍できるのだ。

【次ページ】「頭で分かる」だけでなく「気持ちで分かる」「身にしみて分かる」から大変

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