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  • 2018/02/09

大学中退CEOがピョートルさんと「ありのままで働くこと」を考えてみた

ピョートル・フェリークス・グジバチ氏xアンソニー・ミンク氏対談

情熱をもって働き続けたい。そう思うビジネスパーソンは多い。全米フットボールNFLライセンス商品通販サイトで400万人のフォロワーを獲得し、デジタルマーケティングで高い実績をもつAltruology CEO アンソニー・ミンク氏は「ありのままでいることが情熱をもって働くための第一歩」と語る。一方、元グーグル人材開発担当で、プロノイア 代表取締役 モティファイ 取締役 チーフHRサイエンティストのピョートル・フェリークス・グジバチ氏は共産主義国での体験を著書に載せたことが大きな転機になったという。2人が語る「情熱的な働き方」とは。

(聞き手・編集:編集部 佐藤 友理)

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プロノイア 代表取締役 モティファイ 取締役 チーフHRサイエンティストのピョートル・フェリークス・グジバチ氏(左)、Altruology CEO アンソニー・ミンク氏(右)


大学を辞め、職を転々とし、今はCEOに

──ミンクさん、まずはご自身のことをお教えください。

ミンク氏:7年ほど前、インターネットマーケティングをビジネスとしてスタートし、4つの会社を立ち上げました。この経験を活かし、2013年にAltruologyという会社を立ち上げました。

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大学を中退してからやりたいことを探し続けたというミンク氏

──Altruology起業前はどんなことをなさっていのたのですか?

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ミンク氏:バスケットボールの奨学金を得て大学へ進学しました。でも、学生生活はあまり楽しくなくて。1年生のときに退学しました。時間や場所にしばられて働くのは嫌だったから、訪問販売、金融、不動産販売などさまざまなビジネスを経験しました。

 ポーカーのプロを目指したこともあります。そして、2009年の夏にインターネットの世界に入ってビジネスを開始しました。

 最初は手がけるビジネスすべてが失敗で、多くのものを失いました。でも、そのうちにそうした失敗の中から何をすれば成功するかを少しずつわかってきたんです。

 また、失敗をしつつも多くものを失わないうちに次へ進むことが大事ということも学びました。

 2011年にアフィリエイトモデルで他人のものを売るということを始めました。お金は儲かりましたが、それはただのトランザクションでしかなく、顧客と心を通わせることはできませんでした。私は売っているものや顧客について深く知らないで売っていたからです。

 その後、Altruologyを設立して、何かを売るというだけではなく、買ってくださるお客さまの人生を築きあげるという目標を設定しました。ここにはそれまで失敗を通じて学んできた知識を総動員し、米国NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)ライセンス商品通販サイトで400万人のフォロワーを開拓、NCAA(米国大学体育協会)のライセンス商品通販サイトでは半年で100万人のファン層を構築して競合に売却することができました。私たちは自身満足を得ながら何百万ドルもの収益を出すことに成功したのです。

半年で3200万円を失ってわかった「勇気」の意味

──「最初は失敗ばかりで、多くのものを失った」とのことですが、その失敗についてもう少し詳しく伺えますか。

ミンク氏:私の失敗の多くは、自分勝手に予想を立てて、それに基づいて動くことに起因していました。

 過去に健康サプリメントを販売したことがありますが、自分の顧客が誰なのか、彼らが何を求めているのか、テストもしないで勝手に予測していました。

 予算の使い方も間違っていて、早くにたくさんの人を雇い、必要のないところに多くのお金を使ったために、半年で30万ドル(約3200万円)ものお金を失ってしまいました。

 そんな経験を経た結果、商品をテスト販売したり、一歩下がって状況を見るということの大切さを知るようになりました。とにかくテストすること、1回より2回、2回より3回、できるだけ多くテストすることが大切です。試してみないことには何もわかりません。

──失敗を実感した決定的な瞬間は?

ミンク氏:当時、親友が事業を手伝ってくれていたんですが、 あるとき電話をかけてきて「もうこの事業は終わりにしなければならない。もうこれ以上僕は小切手を書き続けることはできない」と言われました。

 それを聞いて、僕はすっかり自信を失くし、自分を責めました。また、何をどうしていいかもわからなくなりました。しかしその翌日、出張があって、飛行機の中でたまたまiPadにダウンロードしていた『Courage』(OSHO著)という本を読みました。

 その中に「勇気とは、恐れないということではなく、行動するということ。恐れの中にいてもいいから前へ進むことだ」とあって、そのとおりだと思いました。

 自分の置かれている今の状況がもっと簡単であったらよかったのに、と願うのではなくて、これよりもっと良くするにはどうすればいいか、を考えるべきだとわかったんです。

 また、アンソニー・ロビンスの「人生は自分に起こるものであって、自分のためにあるのではない」「状況はその人の人格を作るのではなく、その人の本当の姿を露わにする」という言葉からも多くを学びました。

「パーフェクト」は最低の基準

──ミンクさんは失敗の中から成功への道を見出された、ということですが、日本はビジネス風土の中に敗者復活戦が用意されておらず、多くの人は「失敗できない、失敗したら後がない」と考えます。この思考習慣がイノベーションを阻害しているともいわれますが、この点、ピョートルさんはどう思われますか。

ピョートル氏:日本では、教育も、ビジネスも、パーフェクトでなければならないと考えがちですね。失敗したらその分だけ点を引かれる減点方式です。もう少し、加点方式の考え方を取り入れた方がいいと思います。

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「加点方式の考え方を取り入れた方がいい」を語るピョートル氏

ミンク氏:実はパーフェクトというのは最も低い基準です。成長するためにはトライしなければなりませんが、「パーフェクトを目指す」ということは、「トライを拒否する」ということ。つまり、「それ以上成長しないこと」を選択するということです。

 ビジネスというのはテストすること、マーケティングすること、それがすべてだと思います。私が思うに、欧米の仕事に対する姿勢は「撃て、撃て、撃て」。日本は「狙え、狙え、狙え」です。

ピョートル氏:私が思うに、米国のビジネスパーソンの行動様式はいうなれば「準備、狙う、撃つ」。一通りの準備をしたらまず発射します。外れたら、あらためて狙いなおすという感じです。

 それに対して、日本は「狙って、狙って、狙う」。準備の時期にすごく時間をかけます。いつまでも狙いを定め続けているという感じです。

【次ページ】管理職も平社員も、「ありのままの自分」で仕事をすればいいのではないか

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