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  • 2018/12/12 掲載

あなたが使っているWindows 10のバージョン、本当にご存じですか?

連載:山市良のマイクロソフトEYE 第10回

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Windowsに詳しい人なら、自分のPCが最新のバージョンを実行しているのか否か、認識していることでしょう。しかし、コンピューターに不慣れな人にとってはそうではないでしょう。そんな不慣れな人にとって、Windowsのバージョンは謎でしかないかもしれません。
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「Windows 10はWindows 10だ」と考えがちだが、それはまやかしだ
(©Elnur - Fotolia)

Windows 10は“最後のバージョンのWindows”はまやかし?

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 Windows 10は2015年7月にリリースされたとき、Windows 10は“最後のバージョンのWindowsになる(the last version of Windows)”と表現され、登場しました。

 Windows 8.1以前のように数年おきにメジャーバージョンアップを提供するのではなく、新機能をアップグレード(のちに「機能更新プログラム」と呼ばれるようになったもの)として継続的に提供するという方針になりました。

 確かにその後も「Windows 10」の後継製品の名前は聞きませんし、Windows 10の内部バージョン番号はリリースされてから3年以上経った今も「10.0」のまま変わりません。

 しかし、Windowsに詳しい人やIT技術者なら承知のように、Windows 10は年に2回、「機能更新プログラム」という形で新バージョンがリリースされてきました。マイクロソフトが方針を変えない限り今後もこのペースでリリースされ続けます(画面1)。

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画面1:Windows 10の最初のバージョン(ビルド10240、画面左)と最新バージョン(バージョン1809、ビルド17763)。最初のバージョンはYYMM形式のバージョン番号は持たないが、便宜上、バージョン1507と呼ばれることもある。この2つの間に5つのバージョンが存在する

 そして、機能更新プログラムは、年に2回という短いサイクルで繰り返される事実上のメジャーバージョンアップです。機能更新プログラムは他の更新プログラム(品質更新プログラムや定義の更新)と同じようにWindows Updateを通じて提供されるため、エンドユーザーにとっては分かりにくくなっていますが、機能更新プログラムのインストールで行われるのは、システム設定とユーザーデータ、アプリケーションを保持しながらの、新しいOSバージョンへのアップグレードインストールなのです。

 Windows Updateで簡単になったとは言っても、アップグレードインストールは、ハードウェア環境(ハードディスク空き領域)や互換性(特に、CPUやチップセット)やアプリケーションの互換性(特に、他社製のウイルス対策ソフトや日本語入力システム)の影響を受ける可能性があり、アップグレードが失敗したり、アップグレード後に問題が発生し以前のバージョンに戻したりする必要が生じたりといったリスクを伴うものです。

 最新のWindows 10バージョン1809は、一部の状況下でユーザーデータが失われるという問題が発覚し、ロールアウト(Windows Updateによる提供およびメディアの提供)が一時停止されるという問題を引き起こしました(ロールアウトは11月中頃から段階的に再開されています)。

詳しい人にも不慣れな人にも分かりにくいWindows 10のバージョン表記

 問題なくアップグレードできれば良いのですが、そうでない場合は、正常な状態に戻すのに苦労することでしょう。自分で何とかできる人ならいいですが、不慣れな人にとっては、購入元など第三者に費用をかけてお願いするしかないと思います。そもそも、不慣れな人にとって、Windows 10はWindows 10であり、それ以外の区別(詳細なバージョン)は難しいでしょう。機能更新プログラムと品質更新プログラムは、どちらも同じ更新プログラムに見えるのではないでしょうか。

 Windows 10のバージョンが変わっても見た目が大きく変わることはありませんが、細かな表示や操作方法が変わっていたり、仕様が大きく変更になっていたり、特定の機能を利用するための要件になっていたりします。

 たとえば、電話サポートで不慣れな人に操作してもらうという場合、まず詳細なバージョンを確認することが重要ですが、それを確認してもらうまでが一苦労なのではないでしょうか(その手順を今回説明するつもりはありません)。直感的な操作を可能とするWindows 10のデザインは、言葉で説明するのが厄介なところが多々あるからです。スタートボタンをクリックしてくださいと言って、通じる人はいいですが、通じない人もいるのです。

製品名マーケティング上の名称バージョン内部バージョンビルドコードネーム
Windows 7Windows 76.17601(SP1)Blackcomb、Vienna、Windows 7
Windows 8Windows 86.292008
Windows 8.1Windows 8.16.39600Windows Blue
Windows 10Windows 101507(便宜上)1010240Threshold、Threshold 1(TH1)
Windows 10November Update15111010586Threshold 2(TH2)
Windows 10Anniversary Update16071014393Redstone 1(RS1)
Windows 10Creators Update17031015063Redstone 2(RS2)
Windows 10Fall Creators Update17091016299Redstone 3(RS3)
Windows 10April 2018 Update18031017134Redstone 4(RS4)
Windows 10October 2018 Update18091017763Redstone 5(RS5)
Windows 10未定1903(予定)10未定19H1
表1:Windows 7からWindows 10のバージョン情報。網掛け部分は2018年12月時点で既にサポートが完全に終了した製品。Windows 10バージョン1507はLTSCであるWindows 10 Enterprise 2015 LTSB(LTSBはLTSCの旧称)でサポートされている

 表1は、Windows 7からWindows 10までの製品名とバージョン情報をまとめたものです。Windows 10の詳細なバージョンはビルド番号で識別できますが、Windows 10の2番目のバージョンからYYMM形式(YYは西暦の下2桁、MMは2桁の月のバージョン番号が採用されました。ただし、これはビルドが完成した年月に基づくものであり、リリース日と一致しているわけではありません(最近はその翌月にリリース)。YYMM形式のバージョン表記は、現在ではOffice 365やSystem Center製品などにも採用されています。

【次ページ】Windows Server 2016は“最後のWindows Server”?

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