開閉ボタン
ユーザーメニュー
ユーザーメニューコンテンツ
ログイン

  • 会員限定
  • 2015/01/14

健康志向イメージ刷新で売上復活 ホッピービバレッジ 石渡 美奈社長の組織風土改革

誰もが事業において失敗はしたくないのは当たり前だ。そう思うに違いない。しかし、失敗をしても、単なる失敗で終わらせない「失敗力」を身に着けることは、起業家や経営者にとって重要なことだ。新経済連盟主催の「失敗力カンファレンス」に登壇したホッピービバレッジの石渡 美奈氏、サイバーエージェント 藤田 晋氏、オウケイウェイヴ 兼元 謙任氏は、これまでの経験から、経営者としていかにして失敗を恐れずに挑戦する組織風土を醸成しているか語った。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。

健康志向イメージ刷新で売上復活のホッピービバレッジ

photo
ホッピービバレッジ
代表取締役社長
石渡 美奈氏
 モデレーターの慶應義塾大学 岩本 隆氏は、登壇者に1つ目のテーマ「個人としての失敗力の身につけ方」について質問した。

 清涼飲料水のホッピーを製造、販売するホッピービバレッジの石渡 美奈氏は、2010年に企業を引き継いだ3代目社長だ。

 同氏は大学卒業後、日清製粉、広告代理店でのアルバイトを経て97年にホッピービバレッジに入社。低カロリー・低糖質・プリン体ゼロといった健康志向のイメージを前面に押し出し、これまでの「ダサい」「古臭い」というホッピーのイメージを刷新した。ネット販売やホッピーの広告を全面にまとったトラック「ホピトラ」などの施策も実施し、2002年に8億円だった同社の売上は、2011年に38億円まで伸びた。

 自分に起きる現象から、学ぶべき意味を探り、その対処は間髪入れずに行ってきたという石渡氏の信念は「乗り越えられない課題は与えられない」というもの。

「経営者にとって、時間の流れは一般社員の3倍ぐらい早い。自分の対処が遅れると、会社は3倍も遅れてしまう。自分に解決できない問題があれば、躊躇せず周りに聞くことも大切。それでも失敗は避けられないが、逆に失敗がなければ修行にならない。経営者として重要な点は、大難を小難に変える努力だ。それを日頃から積み重ねていかないければならない」(石渡氏)

藤田 晋氏「恥をかいたり、バカにされるのを恐れるな」

photo
サイバーエージェント
代表取締役社長
藤田 晋氏
 サイバーエージェントの藤田 晋氏は1998年に同社を起業し、経営者として18年目を迎えるベテランになった。「これまで致命的な失敗はないが、小さな失敗は多くしてきた」と語る藤田氏は自身の失敗力の身につけ方について次のように語る。

「『自分の強みは?』と問われれば、精神的な強さ。これまで失敗してきた際に叩かれて、鍛えられたものだ。インターネットバブルの絶頂時には、先輩から『人生で挫折していない奴はダメだ』と言われたが、当時の自分は一気に駆け抜けられると考えていた。今となっては、先輩と同じように思うし、後輩にも同じことを言うだろう」(藤田氏)

関連記事
 ネットバブルが弾けたのはサイバーエージェントの上場直後で、同社の株価はピーク時の10分の1に下がった。ネットバブルが崩壊してから長期にわたってダメだと言われ続けたが、じっと耐えて黒字化して持ち直した。

「この経験から『株価が半分になったからどうなんだ?』と開き直れるようになった。やはりメンタルを鍛えられるのは、失敗したり、叩かれているとき。若い人が起業する際は何も失うものがない。本当は恥をかいたり、バカにされるのが嫌だと思っているだけ。それを恐れずに挑戦する人が、成長して先に進める。失敗力を身に着けるには、ある程度は失敗し経験を積むことや、リスクを恐れないことが大事。私自身も同じ経験を踏んで2、30代を過ごしてきた」(藤田氏)

【次ページ】石渡氏「失敗は『学びの場』として、許容範囲を担保する」

リーダーシップ ジャンルのトピックス

リーダーシップ ジャンルのIT導入支援情報

PR

ビジネス+IT 会員登録で、会員限定コンテンツやメルマガを購読可能、スペシャルセミナーにもご招待!