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  • 2015/03/10

マガシーク 井上直也社長が語るサテライト戦略、ファッションECで進める在庫の仮想化

オラクルのResponsysも活用

2000年に伊藤忠商事の社内事業としてスタートし、いまや総会員数200万人、取り扱いブランド総数650を誇るファッションECを手がけるマガシーク。2014年12月からは近鉄百貨店と共同でファッション通販サイト「ハルカススタイル」を開くなど、他社と組んだ事業にも積極的だ。アパレル業界では、自社ECサイトの開設が増えているが、システム開発や物流網構築の難しさに加え、有名ブランドでも1品種100着程度の生産と、多品種少量の在庫管理の難しさもある。そこで同社では、自社サイトで培ってきたファッションECの仕組みを外販。メーカーとモールの在庫連携を行う「サテライト戦略」も進めている。マガシーク 代表取締役社長の井上直也氏がサテライト戦略の狙いとクロスチャネルマーケティングツールの活用について語った。

ファッションECを支える4本の主力事業でB2BとB2C事業を展開中

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マガシークのサイト
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アウトレットピーク
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d fashion
 「イーコマースEXPO2015東京」に登壇した井上氏はまず、マガシークの変遷を振り返った。かつて雑誌でカワイイ服を見つけても、雑誌の後付けにある電話番号を調べて、店に買いに行くというスタイルだった。そこで井上氏は2000年、雑誌で見た商品を、PCや携帯電話で調べて購入してもらうサービスを伊藤忠商事の社内ベンチャーとして開始。2003年にはマガシークとして独立した。

 現在、同社では大きく4つの事業を手がける。1つめが主力事業の「MAGASEEK(マガシーク)」だ。2012年には大規模リニューアルを実施。コンセプトは「自分のためのセレクトショップ」。たとえば会員が雑誌の「CanCam」が好きなら、その雑誌に出ているような好みの商品がトップに出てくるような、ビジュアル重視のWebサイトに変えた。

 同時期に、2つめの柱である“世界最大級”のアウトレット通販サイト「OUTLET PEAK(アウトレットピーク)」もリニューアル。アウトレットに特化することで、お得感の高い同サービスだが、現時点で売上全体の25%ぐらいを占めるまでに成長した。「業界の中でもアウトレットに特化した事業として成長率が高く、アウトレットではOUTLET PEAKがナンバーワンではないか」(井上氏)。

 また2013年にはNTTドコモから資本出資を受けて「d fashion」を開始し、これが3本目の柱に成長した。マガシークが持つ在庫を利用し、フロントはNTTドコモのDメニューのショッピングを利用。この事業は、同社の成長の大きなドライバーとなるもので、今や売上全体の20%ほどを占めているという。

「NTTドコモのパワーは凄くて、マガシークが培ってきた集客力が1年目からドンと押し寄せてくる感じだった」

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 そして4本目の柱が、2012年から始めたECソリューション事業だ。マガシークを運営していくうちに、他のアパレル事業者からもWebサイトやECを始めたいという問い合わせが多くなってきた。また百貨店や流通業からも事業提携を模索する動きも出てきた。「そこでファッションに特化した我々のサイトのノウハウを応用することで、B2Bの仕事を広げていくことにした」と井上氏は説明する。

 ECソリューション事業と一口に言っても、商品調達から、システム提供、商品撮影、物流、Webサイト集客、プロモーションなど、いろいろなプロセスがある。

「メーカーの商品をマガシークやd fashionなどで販売できるため、在庫分散のデメリットがなくなる。また部分的な機能をお手伝いすることもある」

 同社が手掛けた代表的なWebサイトには女性向けブランドを手がける「ANAYI」や近鉄百貨店の「ハルカスタイル」などがある。

 百貨店ECではすぐにブランドを集められないが、同社サービスを活用することで、一気に400ブランドぐらいからスタートさせることができたという。

【次ページ】マガシークが進めるサテライト戦略とは何なのか?

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