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- 2016/09/28 掲載
「TOEIC900点必勝法」をソフトバンク社員が解説 魔物を倒す武器は「知恵マルシェ」
連載:ソフトバンク人材開発の秘密 vol.13
ソフトバンクからの警告「TOEICインセンティブ」制度
当時、ソフトバンク コマース&サービス株式会社で法人営業を担当していた藤川氏は、これを経営陣からのメッセージと受け取った。
「当時は、スプリントやブライトスターなど、ソフトバンクが次々に米国企業の買収を発表していたときでした。最初はそういったニュースを『うちもいよいよ海外進出か』ぐらいにしか受け止めていませんでしたが、『TOEICインセンティブ』の話が出てきて、これはやばいな、と。この特別報奨金制度は『がんばった社員には褒美を』ではなく、『3年間かけて英語一つマスターできない社員は置いていくぞ』というトップからのメッセージだと受け取りました。報奨金の金額などはどうでもよかったんです。英語は大学の受験勉強以来遠ざかっていましたが、『英語を身につけられなければ、この組織ではもう活躍場所はない』と危機感を抱きました」(藤川氏)
TOEICの魔物「900点の壁」
2013年2月、藤川氏はさっそくTOEICの換算スコアが分かるWebテストを受験し、TOEIC換算で585点という結果が出た。周りからは「900点は無理だろう」と否定的な反応が返ってきたが、「やってみなければわからない」と独学でTOEICの第一歩を踏み出した。半年間集中して勉強してみると、スコアは8月に830点まで上がった。特別報奨金30万円の獲得が確定した。TOEICの評価でいえば、『電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。打ち解けた状況で、簡単な質問を理解できる』というレベルから、『英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる』というレベルまで上昇した。
TOEIC L&Rスコア 900~990 | ・自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。 ・英語を話す人達が行っている最近の出来事・事件についての議論を聞いて内容を理解することができる。 | |
TOEIC L&Rスコア 800~895 | ・英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。 ・職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。 | |
TOEIC L&Rスコア 700~795 | ・会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる。 ・自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる。 | |
TOEIC L&Rスコア 600~695 | ・ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。 | |
TOEIC L&Rスコア 500~595 | ・電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。 ・打ち解けた状況で、 "How are you?""Where do you live?" "How do you feel?" といった簡単な質問を理解できる。 | |
TOEIC L&Rスコア 400~495 | ・看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。 | |
(出典:TOEIC webサイト) |
【次ページ】「TOEICの魔物」の倒し方
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