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- 2018/02/04 掲載
スピルバーグ監督の最新SF映画「レディープレイヤー1」原作者を直撃、AKIRAやマクロスに影響受けたワケ
バーチャル世界の理想郷を舞台にした『レディ・プレイヤー1』
『レディ・プレイヤー1(Ready Player One)』はアーネスト・クライン氏が書いたSF小説。2011年に米国で出版され、日本では2014年に出版された(邦題は『ゲームウォーズ』)。あらすじ
2045年、バーチャル世界の理想郷OASIS(オアシス)だけが若者たちの希望となっていた。そこでは、想像したことすべてが現実になり、誰にでも何にでもなれるからだ。
ある日、OASISの開発者が亡くなった。彼の遺言によれば、どこかに隠された宝の卵(イースターエッグ)を見つけた者は、OASISの後継者になれるとともに大金が手に入るという。
主人公は荒廃した街で暮らすウェイド、17歳。OASISでの居場所を守るために立ち上がるが、過酷なレースを支配しようと乗り出す巨大企業との戦いも始まる。謎の美女アルテミスや仲間たちとの出会いの中で、果たしてウェイドは、迫りくる陰謀を前に、仲間とともに世界を守ることはできるのか。
同イベントには原作者であり、脚本も担当したアーネスト・クライン氏、プロデューサーのドナルド・デ・ライン氏、『ソードアート・オンライン』原作者 川原礫氏、劇場版『ソードアート・オンライン』監督 伊藤智彦氏、イラストレーターの開田裕治氏、『ワンパンマン』作画担当の村田雄介氏、YouTuberのMEGWIN氏、アメコミ批評家の杉山すぴ豊氏、VR ZONE SHINJUKU/コヤ所長 小山順一朗氏が登壇し、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーの司会のもと、意見を交わした。
バーチャルリアリティの三船敏郎が登場
原作者のクライン氏は「スピルバーグ監督の作品がなければ、今の私の作品はないでしょう。彼の作品は私の人生の中に編み込まれています。自分の作品がスピルバーグ監督によって映画化されるなんて、夢がかないました」と喜びを語った。同じく、スピルバーグ氏もコメントを寄せ、「『レディ・プレイヤー1』を読んで感じたのは、ものすごいフラッシュフォワード(未来を感じる感覚)とフラッシュバック(過去を感じる感覚)でした。クライン氏のイマジネーションを生かすため、1つひとつのステップで彼とコラボレートしました。彼にはビジョンがあります。私はこの作品に携わって、誰よりも先を見たような気がしました」と語った。
バーチャルワールドOASISのユーザーは、それぞれ分身となるアバターを持っている。アバターは本作の見所の1つで、その姿はユーザーが好みに合わせて設定できる。
作中には80年代コンテンツを中心に、誰もが知っているキャラクターがアバターとして多く登場する。OASIS内の無重力ダンスクラブでは、ストリートファイターシリーズの春麗、リュウ、さらにロボコップを見つけることができるという。
さらに、スピルバーグ氏の友人で俳優の故・三船敏郎氏のアバターも作中に登場する。スピルバーグ氏が三船氏と交流があり、三船氏の家族から許可をもらって実現したという。
また、乗り物も見逃せない。アニメ『カウボーイビバップ』に登場する戦闘機ソードフィッシュ、『AKIRA』に登場する金田のバイク(さらにそこにはキティちゃんのステッカーも)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、ガンダムも登場する。なお、イベント中、クライン氏が「ビームサーベル」を「ライトセイバー」と言い間違え、吉田氏に訂正される一幕もあった。
【次ページ】クライン氏を直撃!なぜこれほど日本のキャラクターが登場するのか?
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