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  • 2018/08/30

LinkedIn 6億ユーザーのデータからわかった、これから求められるスキルとは

労働力人口減少の課題解決に向け、働き方改革に関する議論が続いている。働き方改革には、ワークプレイスの改善や、リモートワーク、副業の承認など、さまざまな施策があるが、時代の変化とともに求められる人材像は変わっており、我々はソーシャル時代に求められる人材像やスキルギャップに目を向けるべきだ──。そう述べるLinkedIn Japan カントリーマネージャの村上臣氏が、「Future of Work」(未来の仕事)をテーマに新しい働き方改革の潮流について語った。

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「“データ”を持っている企業が強い時代だ」と語る
LinkedIn Japan カントリーマネージャ 村上臣氏


情報革命によってアジアが成長

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 今、世界は新しい産業革命の真っただ中にいる。かつての産業革命は、機械工学が中心であり、当時の資本家は石油などの資源をパワーに力を蓄えてきた。しかし20世紀末に、いわゆる第二の産業革命である「情報革命」が起きた。世界中にインターネットが普及し、さらにスマートフォンの登場によって、誰もが容易に情報を取得できる時代になった。

 このほど都内で開催された「Advertising Week Asia 2018」に登壇した村上氏は、「今は“データ”を持っている企業が強い時代に変わってきた。今後10年間は、あらゆるデータをクラウドに蓄積し、さまざまなことができるようになるだろう。これからはソフトウェアが重要になる」と強調する。

 たとえば、近い将来、先進的なソフトウェア技術やVRによって、現実と仮想の世界が融合し、両者が本当に区別がつかなくなる世界が到来するかもしれない。また映像が8K対応になると、人間の目と同じ解像度になるため、現実の世界と同レベルの世界が、間近で展開されることになるだろう。

「1980年代は、ウォークマンで音楽を聴き、家庭のビデオ装置で映像を録画・再生し、電車に乗るにも切符を買っていた。身の回りは、さまざまな機器で囲まれていた。しかし現在、それらがソフトウェアで代用され、すべてスマートフォンで実現できるようになった。アプリケーションは、今後も企業の進化のキーになるはずだ」(村上氏)

 このような変革の中で、世界のプレイヤーの状況も変わりつつある。この2000年間における世界のGDP推移を見ると、面白いことがわかる。2000年代に入ってから、特に中国やインドなど、アジアのパワーがますます強くなっているのだ。

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2000年間における世界のGDP推移。この20年間で日本は停滞気味だが、インド、中国などアジアのプレゼンスが高まっている

「今、世界のGDPの半分ぐらいがアジア圏で創出され、アジアが経済の中心になってきた。この20年間ほど日本は停滞気味だが、中国やインドが急伸し、東南アジアの市場も大きく伸びている。グローバル競争に勝つために、アジアは最重要市場の一つで、我々もアジアに注力しているところだ」(村上氏)

企業が求める“ABC”スキルと、ハイブリッドスキルの重要性

 村上氏は「ドラスティックな変化は、いずれ突然噴火するマグマのように一気に訪れるだろう」と、かつて自動車が普及を始めた1900年代初頭の状況を示した。

 当時、ニューヨークの街並みは、馬車で移動する牧歌的な風景だった。しかし1913年になると、その様相はガラリと変わる。わずか13年の間に、街は馬車に代わって自動車(T型フォード)に埋め尽くされる。これと同様のことが、まさに現在、情報革命として進行中なのだ。

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1913年のニューヨークの街並み。わずか13年で、街を走るものは馬車からT型フォードにドラスティックに変わってしまった

「最近、AIに仕事を奪われるという話があるが、時代が変わると、求められるスキルも大きく変わる。これは奪われるのではなく、トランスフォーメーションだ。もはや時代の変化に対応しなければ生き残れない。10年後に現在を振り返ったときに、あのときがターニングポイントだったといえるときを迎えており、我々が日々、新しいスキルを学習し続けることが大事だ」(村上氏)

 では、この変革の波に具体的にどのように乗っていけばよいのだろうか? 急速に変化する時代においては、数年先を見通すことさえ困難な状況だ。村上氏によると、今、企業は“ABC”のスキルを有する人材を求めているという。すなわち、「AI」「Big data(ビッグデータ)」「Cloud(クラウド)」の分野だ。このシフトは急激に起きている。

「LinkedInのインサイトによると、1年前のBig dataの求職ランキングは11位だった。それが今年になると1位に躍り出た。AIも3位まで急浮上している。サイバーセキュリティも上がっている。その一方で、昨年1位だったSoftware Engineering Managementは8位に転落している」(村上氏)

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分野別の求職ランキング変化。1年間で求められるスキルも大きく変化している。ポイントはAI、Big data、Cloud(ABC)の3分野だ

 このようにビジネスパーソンが生き残るためには、企業が必要とするスキルの変化を捉えることが大切だろう。また、これらの個別スキルに加えて、最近の傾向としては「ハイブリッドスキル」も重要になってきたという。

「たとえばエンジニアでも、スピーチができて、自社のことを語れるエバンジェリストのような人が大切になっている。複数のスキルを持った人材が市場で価値を高めているが、その中でも“ソフトスキル”を有する人材が重宝されている」(村上氏)

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ABCのスキルに加え、コミュニケーションやリレーションシップなどのソフトスキルも兼ね備えた人材が重宝される

 つまり、コミュニケーションやリレーションシップなどのスキルを兼ね備えたハイブリッドスキルを持つ人材のニーズが高いのだ。

「この背景には、時代がよりソーシャルになったことも挙げられる。特にミレニアル世代は、コミュニケーションを重視し、企業に対して、サラリーよりもカルチャーや働きやすさ、自身のチャンスを求めている傾向が強いようだ」(村上氏)

 時代の変化とともに必要なスキルも変わっていく。ネットワーキングとしての人脈や、変化する時代への適用力といったことがポイントになるわけだ。

strong><【次ページ】ミレニアル世代は、もう終身雇用を支持しなくなっている

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