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- 2019/05/30 06:10 掲載
実は適応障害?今からでも間に合う5月病の「意外な治し方」
1982年生まれ、東京大学工学部システム創成学科卒。製造業DX・人材ビジネス・IT開発・新規事業などの経験から、プロジェクト活動における「未知」という難しさを痛感。解決策を模索する中で、学生時代に学んだ設計学・サービス工学のプロジェクト活動への応用を着想した「プ譜(プロジェクト譜)」は、進行設計を計画書ではなく「譜面」として表現することで、管理に寄りすぎず、柔らかな進め方ができる手法として、静かながらも長年の支持を得ている。組織マネージャ、ITプロマネ、二児の父という三足のわらじが履ききれなくなって、2019年5月に独立。企業研修や実務支援に取り組む中で、どの業界、企業、人にも共通する悩みがあると理解し、何か一助になりたいと思いながらも試行錯誤を続けている。近年はプ譜を用いた壁打ちセッションを試行中。
5月病とは?
春先は、学校や職場の環境が変化し、新しい人間関係を形成しなければならず、心身にさまざまなストレスがかかる。この際の変化についていけない焦りやストレスが、体の症状となって出てくることを「5月病」と通称する。最近では5月に限らず6月で発症することも多く、5月・6月病ともいわれる。5月病にかかると下記のような症状が出ることがある。
・やる気が減退して、イライラ、不安や焦りがつきまとう
・睡眠が浅く、疲れがとれない
・食欲がわかず、おいしさを感じられない
・動悸、息切れ、めまいの症状がでる
実は、医学的にはこうした症状を発する場合に「適応障害」という診断名が付与される。言い換えれば、「5月病」といわれるものの中には、適応障害が含まれているのだ。
「自分よ、動け」が症状を悪化させる
何を隠そう、筆者も過去に適応障害の診断を受けて、そこから回復をしてきた経験をもつ一人だ。
私の場合は、著書の出版、第二子の誕生、仕事と部下の激増、趣味でやっている音楽活動の成功などが重なったのだった。一見、おめでたい話でだが、不安と焦燥にかられるばかりで、いくらあがいても前に進めない感じに悩まされた。夜は寝つきが悪くなり、悪夢もたびたび見るようになった。
成果が出ているので、よもや自分が不調になるなんてことが受け入れがたい気持ちになる。そこで、無意識のうちに「自分よ、動け」と心の中で自分に鞭打ってしまう。
しかし実は、その「自分よ、動け」こそが、無駄に症状を重くしてしまう入り口だったと、いまとなっては思うのだ。
好調は、緊張と弛緩が繰り返すリズムで作るもの
5月病の防止・解消を考えるうえで参考になる本がある。解剖学者の三木成夫氏の名著『内臓とこころ』という本だ。本書によると、人間の身体は、外部環境を知覚し、移動し、働きかけるための脳神経や筋肉、骨格という「体壁系」の身体と、消化吸収、循環、排せつのための「内臓系」のふたつのシステムから成り立っている。内臓系システムは、地球が1日24時間で自転したり、1年365日で公転するという、身体の外部にある宇宙のリズムを内蔵していて、環境と共振している。
ここで大切なのは、自分の外部環境にあるリズムと、自分の内なるリズムが調和してはじめて良い結果が出るということだ。外側の体壁系と内側の内臓系がケンカしてしまうと、どうも調子が出ない、ということになる。
【次ページ】「調子がいいとき」とは、どんなとき?
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