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  • 2023/08/02 掲載

1on1で「本音で話せる上司」を目指すリーダーがしている根本的な勘違い

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上司と部下が膝を突き合わせて話し合う1on1(ワンオンワン)ミーティング。部下が相談しやすい環境づくりなどのために実施している企業が増えていますが、「部下の本音が引き出せない」といった上司側の悩む声も聞こえてきます。ですが、本当に部下の本音や悩みを引き出す必要はあるのでしょうか。「そもそも1on1は時間のムダ」と断言する筆者が、あるべき上司と部下の関係性とともに「マネジメントの基本」を解説します。
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1on1実施企業が増える中、「部下が話しやすい上司」を目指すリーダーが増えているが……
(Photo/Shutterstock.com)

本音を引き出せたところで何ができるのか

 まず、1on1ミーティングを通じて部下の本音を引き出し、部下がストレスなく集中して働ける環境を構築しようとする努力には意味がありません。単に時間のムダです。

 仮に、「課長が嫌いだからやる気が出ません」とか「社長の掲げている方針は間違っていると思います」などという本音が聞けたところで、それらを解決に導けるでしょうか。

 できることといえば、せいぜい「君の気持ちも分かる。けれども会社とはそういう場所だから我慢してくれ」といった内容の話を、手を替え、品を替え伝える程度にすぎないでしょう。これでは、部下はモヤモヤを抱えたままです。

 何より、1on1ミーティングは上司の負担が大きすぎるのです。4人の部下を持つ上司が1人あたり30分かけて毎週1on1ミーティングを実施するとしたら、話し合いだけで1カ月あたり8時間も必要になります。ここに、部下の要望を実現させるための時間までのしかかってきます。

「悩み」や「本音」より重要な3つのこと

 そもそも、上司と部下のコミュニケーションは最低限で良いのです。コミュニケーションが必要最低限になると、部下との間に距離を感じるようになり、戸惑う人がいるかもしれませんが、何も問題はありません。

 マネジメントで重要なのは、明確な指示の出し方、定期的な進捗管理、そして上司と部下の関係の捉え方です。 【次ページ】1on1で悩む上司がまず徹底すべき「マネジメントの基本」

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