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  • 2014/04/11 掲載

“一品モノ”か“量産品”か──「マッチング」というサービスで対価を得られる理由

【IT×ブランド戦略(22)】

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マッチング市場で取引される商品は、原則として、量産品ではなく、「一品モノ」である。一品モノであるがゆえにマッチングサービスに対価が発生するとも言える。しかし、私達がマッチングサービスに対価を支払う時、その効用として何を得ているのだろうか?そして、そこにブランドの介在する余地はあるのだろうか。

マッチング相手を探索するという行為は、一種の投資である

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 そもそも、「マッチング」が対価を得るサービスとして成立するのは何故かというと、それが情報探索者に対して時間的なメリットを提供できるからだ、ということに還元される。自力で相手先を探すということはそもそも時間がかかる話であり、言うまでもなく、時間をかけるということは、それがすなわちコストを意味する。

 しかし様々な状況が流動化しやすく、何事においても即時的な対応が求められる現代においては、マッチングサービスを活用するということは、時間短縮以上の価値が存在する。

 それは、「マッチングサービスを使えば、それなりに確実に、探索結果が得られる」というポイントだ。

 結婚相談にしても、就職活動にしても、あるいは住宅購入にしても、全て「適齢期を過ぎないうちにゴールインしたい」「卒業までに内定を獲得したい」「子どもが生まれるので、それにあわせて住み替えたい」というスケジュールありきの話である。長時間をかけて探索をしているようでは、そもそも目の前の状況が変化してしまい、相手先を見つけた時にはその必要性が失われていた、という悲劇もまた生まれ得る。

 信頼できるマッチングサービスによってこれを回避できたとしたら、それはコストダウンという次元とは全く違う効用を利用者にもたらしていると言える。

 つまり、現代社会においては、自力探索にこだわり、時間をかけすぎるということは、適切なタイミングを逃し、それによってチャンスそのものが永遠に失われるという「骨折り損のくたびれ儲け」ということになりかねないリスクを意味しており、マッチングサービスの存在意義とはそれを回避するという点にある、ということだ。

 もちろん、マッチングサービスを活用したとしても、理想の相手に巡り合えない可能性もある。探索活動とは一種の投資であり、その投資先として自分自身に時間をかけるか、専門業者にお金を払うか、という二者択一のなかで私達は意思決定を行っている。

 昨今においては、瞬時に情報をつなぐインターネット、大量データを計算できる計算機の力によって、後者の存在感はますます強くなっている、ということだ。

【次ページ】“一品モノ”か“量産品”か

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