- 会員限定
- 2014/04/11 09:00 掲載
“一品モノ”か“量産品”か──「マッチング」というサービスで対価を得られる理由
【IT×ブランド戦略(22)】
1982年生まれ、東京大学工学部システム創成学科卒。製造業DX・人材ビジネス・IT開発・新規事業などの経験から、プロジェクト活動における「未知」という難しさを痛感。解決策を模索する中で、学生時代に学んだ設計学・サービス工学のプロジェクト活動への応用を着想した「プ譜(プロジェクト譜)」は、進行設計を計画書ではなく「譜面」として表現することで、管理に寄りすぎず、柔らかな進め方ができる手法として、静かながらも長年の支持を得ている。組織マネージャ、ITプロマネ、二児の父という三足のわらじが履ききれなくなって、2019年5月に独立。企業研修や実務支援に取り組む中で、どの業界、企業、人にも共通する悩みがあると理解し、何か一助になりたいと思いながらも試行錯誤を続けている。近年はプ譜を用いた壁打ちセッションを試行中。
マッチング相手を探索するという行為は、一種の投資である
しかし様々な状況が流動化しやすく、何事においても即時的な対応が求められる現代においては、マッチングサービスを活用するということは、時間短縮以上の価値が存在する。
それは、「マッチングサービスを使えば、それなりに確実に、探索結果が得られる」というポイントだ。
結婚相談にしても、就職活動にしても、あるいは住宅購入にしても、全て「適齢期を過ぎないうちにゴールインしたい」「卒業までに内定を獲得したい」「子どもが生まれるので、それにあわせて住み替えたい」というスケジュールありきの話である。長時間をかけて探索をしているようでは、そもそも目の前の状況が変化してしまい、相手先を見つけた時にはその必要性が失われていた、という悲劇もまた生まれ得る。
信頼できるマッチングサービスによってこれを回避できたとしたら、それはコストダウンという次元とは全く違う効用を利用者にもたらしていると言える。
つまり、現代社会においては、自力探索にこだわり、時間をかけすぎるということは、適切なタイミングを逃し、それによってチャンスそのものが永遠に失われるという「骨折り損のくたびれ儲け」ということになりかねないリスクを意味しており、マッチングサービスの存在意義とはそれを回避するという点にある、ということだ。
もちろん、マッチングサービスを活用したとしても、理想の相手に巡り合えない可能性もある。探索活動とは一種の投資であり、その投資先として自分自身に時間をかけるか、専門業者にお金を払うか、という二者択一のなかで私達は意思決定を行っている。
昨今においては、瞬時に情報をつなぐインターネット、大量データを計算できる計算機の力によって、後者の存在感はますます強くなっている、ということだ。
【次ページ】“一品モノ”か“量産品”か
デザイン経営・ブランド・PRのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR