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  • 2014/12/05

発明王エジソンとフォード一世が取り組んでいた電気自動車は100年を経て現実のものに

フォード・モーターといえば、自動車王と称されたヘンリー・フォード一世が、大量生産と大規模マネジメントの手法をT型フォードの製造に取り入れ、20世紀の産業史に金字塔を打ち立てたことでも知られている。そんな同社の次世代自動車の開発状況は現在どのように進んでいるのだろうか?米フォード・モーターのグローバルディレクター、ビークル エテクトリフィケーション&インフラストラクチャであるマイク・ケンスキー氏が明かした。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。

急拡大するEV、ソーラーパネルをルーフに配置したエコカーも提案

 「Telematics Japan 2014(主催:Telematics Update)」に登壇した米フォード・モーターマイク・ケンスキー氏は、次世代自動車技術に関する3つの最新トレンドを中心に、フォードが取組む次世代自動車の開発状況について語った。

 マイク氏は冒頭、同社の電気自動車(以下、EV)の開発の歴史についてひも解いた。実は、フォードがEVに取り組んだのは1900年代初頭の黎明期まで遡る。マイク氏は「発明王のトーマス・エジソンは、創業者であるヘンリー・フォード一世と時代をともにした良き友人であった。当時から彼らはEVについて話し合い、1914年にはEVに関する共同実験を行っていたほどだ」と説明する。

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発明王トーマス・エジソン(左)とヘンリー・フォード一世。フォードは、エジソンがつくったバッテリを使ってEVの共同実験を1914年に実施している
(出典:@FordOnline)


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 とはいえ1930年代の米国では、電気代はkWhあたり8セントと、かなり高価で贅沢なエネルギーだった。一方、ガソリンは1ガロン(約3.8リットル)あたり10セントで、コスト的にガソリンのほうが断然有利な状況であった。「当時は家庭でも年間に500kWhほどしか電気を消費しなかったことを考えると、経済的にペイしなかったかことが分かる。それが1950年代になって、ようやく電気とガソリンのコストが逆転を始め、電気代が安くなってきた」(マイク氏)。

 現在、電気代はガソリン代の4分の1まで下落しており「機が熟してきた」。「実際に電気モータも格段に効率的になり、エンジン部もダウンサイジング化された。より小型のガソリンエンジンがハイブリッドカーにも搭載されている。渋滞中はエンジンを止めたり、アイドリング状態が多いため、諸条件を鑑みれば電気利用のほうがコスト的に安くつく」(マイク氏)。

 また新たに使えるようになったコンシューマ・プロダクト(モビリティ)やインフラも追い風になっている。EVのコネクション・ポイントも標準化され、各メーカーで同一のチャージャを共用できる状況だ。

 さらに米国では最近、主要分野においてスマートメータの普及が広がり、電気代も利用時間帯によってプライシングすることで、コストを抑えられる状況だ。このような周辺環境の整備も次世代自動車の普及要因になっている。EV用のチャージステーションについては、全米で現在2万ヵ所まで広がりをみせているそうだ。

【次ページ】ソーラーパネルをクルマの屋根に配置!?

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