- 会員限定
- 2016/10/17 掲載
結婚したいなら「恋愛コミュニケーション力」を上げるしかない
中森勇人(なかもりゆうと)
経済ジャーナリスト・作家/ 三重県知事関東地区サポーター。1964年神戸生まれ。大手金属メーカーに勤務の傍らジャーナリストとして出版執筆を行う。独立後は関西商法の研究を重ね、新聞雑誌、TVなどで独自の意見を発信する。
著書に『SEとして生き抜くワザ』(日本能率協会)、『関西商魂』(SBクリエイティブ)、『選客商売』(TWJ)、心が折れそうなビジネスマンが読む本 (ソフトバンク新書)などがある。
TKC「戦略経営者」、日刊ゲンダイ(ビジネス面)、東京スポーツ(サラリーマン特集)などレギュラー連載多数。儲かるビジネスをテーマに全国で講演活動を展開中。近著は「アイデアは∞関西商法に学ぶ商売繁盛のヒント(TKC出版)。
公式サイト http://www002.upp.so-net.ne.jp/u_nakamori/
合コンは結婚につながるのか?
[[cont ID=32277 tmpl=VIEW count=1 more=1 dependonlead=true ]]
水野さんは「20年ほど前になりますが、まだ携帯電話も普及していなくて、パソコンも個人では殆ど使われていない時代でした。そんな中電機メーカー勤務とイベント司会業などの経験を活かし、合コンをセッティングして飲食店に送客するサイトを立ち上げました。とはいえネットを使えない方もまだ多く申し込みは電話が中心、それも固定電話(笑)。それでも気軽さが受けてあっという間に月100件を越える申し込みがありました」と振り返る。
男性6,000円、女性3,500円というリーズナブルな参加費が受け、事業は成功し、水野さんは会社を興す。
名古屋でスタートさせたネット合コンシステムの会社だったが、水野さんは結婚を機に兵庫県に拠点を移し、ネットの利便性を生かして兵庫県と名古屋の両拠点で子育てをしながら事業を拡大していく。
そんな水野さんに転機が訪れるのは起業して2年目のこと。東京でもネット合コンをして欲しいというリクエストが増え、東京で開催したところ一気に10倍の申し込みが来るようになったのだという。
「女性IT起業家が、出会いを斡旋している。しかもネットで合コン相手が探せるらしい。それって何!?と興味を持って下さって、マスコミの取材が殺到したんです。メディアへの露出は即、参加者の増加につながりますから、取材のために、東京と兵庫を行ったり来たりでした」(水野さん)
この後、東京に拠点を移した。事業は拡大の一途をたどり、会員数はのべ数万人に上り、合コンをきっかけに結婚に至るカップルも少なくなかった。ところが、ビジネスの成功の裏で水野さんにはある悩みを抱えることになる。
「合コンを年間1万件以上開催するようになり、本当にたくさんの出会いの場を提供してきましたが、このシステムは参加者のその後のトレースが難しく、成婚率も定かではありません。できればアドバイスもしてあげたいし、サポートがあればもっと成婚するカップルは増加するはず。でもそれが出来ないことが悩みの種でした」(水野さん)
実はこの水野さんの「悩み」こそが、結婚に向けた本格的サービスを実現するきっかけとなった。
【次ページ】「恋愛コミュニケーション力」向上が「最短距離での結婚」に繋がる
関連タグ
関連コンテンツ
PR
PR
PR