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  • 2019/05/22

日本一交通量が多い道路はどこなのか? 誰かに教えたくなる道路のはなし

日本の面積は、地球の千分の1にも満たない小さな国です。この日本に張り巡らされた道路はどのぐらいの距離があると思いますか? 実はその総延長距離は122万2319kmにもなります。地球の周囲が約4万kmですから、いかに日本にある道路が長いかがわかるでしょう。こうした日本の道路にまつわるさまざまなトピックについて、『誰かに教えたくなる道路のはなし』を上梓した地理・地図研究家の浅井建爾氏が解説してくれました。

地理・地図研究家 浅井建爾

地理・地図研究家 浅井建爾

日本地図学会会員。若いころから地図と道路に興味を持ち、自転車で日本一周を完遂。ベストセラーになった『日本全国「県境」の謎』(実業之日本社)のほか、『日本の道路がわかる事典』『東京の地理と地名がわかる事典』(以上、日本実業出版社)、『鉄道路なんでもおもしろ事典』(東京堂出版)、『くらべる地図帳』『日本全国地図の謎』(以上、東京書籍)、『本当は怖い京都の地名散歩』(PHP研究所)など著書多数。

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日本の道路の総延長距離は、地球30周分もある
(©naka - Fotolia)

道路の長さは鉄道路線の44倍もある

 日本の道路は体内をめぐる毛細血管のように、日本列島の隅々にまで網の目のように張りめぐらされています。道路とは、人や車などの交通のために設けられた通路をいいますが、1952(昭和27)年に制定された「道路法」では、高速自動車国道(高速道路)、一般国道、都道府県道、市町村道の4種類に分類しています。

 この4種類の道路の合計は、どれくらいになるとお思いでしょうか。日本の面積は、地球の千分の1にも満たない小さな国です。ですから、たとえ日本列島に道路が縦横無尽に走っているとはいっても、長さは高が知れていると思うかもしれません。ところが、日本の道路は驚くほど長いのです。

 道路の総延長距離は122万2319km(2016年4月)にもなります。地球の周囲が約4万kmですから、いかに日本にある道路が長いかがわかるでしょう。鉄道路線の総延長は約2万7400km。道路の長さは、その44.6倍もあるのです。

内訳は高速道路が8776km、一般国道は5万5565km、都道府県道は12万9603km、市町村道は102万8375kmです。道路の花形ともいえる高速道路は、道路全体からみればわずか0.7%にすぎません。道路の84%が市町村道なのです。住宅地の中を通っている生活道路は、ほとんどが市町村道だといってもいいでしょう。

 ただ、ここでいう道路は道路法で指定された「一般交通の用に供する道」をいい、農道や林道は含まれていません。そのほか自然歩道や登山道、サイクリング道路、私道なども、道路法では道路とみなされていませんから、これらをすべて加えると、日本列島を走っている道路はとんでもない長さになります。

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首都高速 汐留ジャンクションの様子
(©Hassyoudo - Fotolia)

日本の道路は毎日10km近く長くなっている

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 日本は戦後、目覚ましい経済発展を遂げましたが、産業の発達は人口の増加をもたらしたばかりではなく、新しい道路を次々に誕生させてきました。道路は物を運び、人を運び、文化も運ぶ。人々が社会生活を営んでいく上で、道路は必要不可欠なものだからです。

 山林や農地などが宅地開発されて、そこが住宅地になれば新しい道路が生まれます。沿岸が埋め立てられて工業用地が造成されれば、そこにも道路が必要になってきます。1999(平成11)年の道路の延長距離は116万1894kmでした。それが2016(平成28)年には、122万2319kmになっています。17年間で6万425kmも道路が長くなったことになります。平均すると1年間で3554.4km、毎日9.7kmの道路が新しく生まれている計算です。

 このように、日本の道路は毎年長くなっているのです。それも半端な長さではありません。1年をトータルすれば何千キロもの長さの道路が、全国各地で新しく生まれているのです。

【次ページ】日本一交通量の多い道路はどこ?

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