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- 2014/06/23 05:30 掲載
ONE PIECEの主人公を反面教師に? リーダーがやってはいけない5つの危険(後編)
連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(9)
1982年生まれ、東京大学工学部システム創成学科卒。製造業DX・人材ビジネス・IT開発・新規事業などの経験から、プロジェクト活動における「未知」という難しさを痛感。解決策を模索する中で、学生時代に学んだ設計学・サービス工学のプロジェクト活動への応用を着想した「プ譜(プロジェクト譜)」は、進行設計を計画書ではなく「譜面」として表現することで、管理に寄りすぎず、柔らかな進め方ができる手法として、静かながらも長年の支持を得ている。組織マネージャ、ITプロマネ、二児の父という三足のわらじが履ききれなくなって、2019年5月に独立。企業研修や実務支援に取り組む中で、どの業界、企業、人にも共通する悩みがあると理解し、何か一助になりたいと思いながらも試行錯誤を続けている。近年はプ譜を用いた壁打ちセッションを試行中。
敵の弱みを事前に把握し、そこを突く戦い方を拒否する
ONE PIECEは、累計発行部数3億部を突破し、国内最大のベストセラーを記録している漫画であり、名実ともに日本を代表する作品となっているが、勝利を得るための合理的な判断を再優先する孫子の兵法からすると、ここで描かれる「麦わらのルフィ」は、かなり駄目なリーダーであると言わざるを得ない。
それを最も端的に象徴するのが、第8巻目におけるワンシーンである。
ヨサク: あんたがたあっしの話ちゃんと理解したんすか!?
ルフィ: ああ 強い魚人がいるんだろ わかったよ
ヨサク : いいえわかってやせんね!!だいたい強さをわかってねェ!!
ルフィ : そんなもん着きゃあわかんだろうがよ
サンジ: そうそう心配すんなよヨサク
ヨサク : あっしの話した意味がねェっ!!!
(8巻 第69話 “アーロンパーク”)
当のルフィ達は自らの強さに絶対的な自信を持っているために、笑って相手にしないという、一見なんでもないようなシーンだが、これは本作品の考え方を明確に表現している。
つまり、「余計な情報には振り回されず、姑息な作戦には頼らずに、信念によってこそ勝利とは得られるものである」という考え方である。
【次ページ】敵の戦力、作戦を把握しようとしないルフィ達
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