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  • 2016/03/16

JAWS北九州 藤崎 優氏に聞くITでの地方活性、「俺がなんとかする」という気持ちが大事

IターンやUターンには色々なカタチがある。東京でできないことをやるために地方へ行く人、やむにやまれぬ事情を抱えて地元へ戻る人。それぞれの理由を抱えながら地方へ軸足を移したエンジニアたちは、どのような活動を行っているのだろうか。今回は、東京から福岡県北九州市へIターンしたことで、自ら働きかけるエンジニアへと変貌を遂げたオルターブース シニアアーキテクトの藤崎 優氏にインタビューを行った。

フリーライター 重森 大

フリーライター 重森 大

メインの活動フィールドはエンタープライズ向けITだが、ケータイからADCまでネットワークにつながるものならなんでも好きなITライター。現場を見ることにこだわり、毎年100件近い導入事例取材を行ってきた。地方創生の機運とともにITを使って地方を元気にするための活動を実践、これまでの人脈をたどって各地への取材を敢行中。モットーは、自分のアシで現場に行き、相手のフィールドで話を聞くこと。相棒はアメリカンなキャンピングカー。

先端技術に触れる機会の少ない北九州のITエンジニアたち

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JAWS-UG北九州支部長
オルターブース シニアアーキテクト
藤崎 優 氏
 オルターブースでシニアアーキテクトを勤める藤崎 優氏。千葉県浦安に生まれ、数年前までは東京で働いていたが、親御さんの実家がある福岡県北九州市にIターンした。

「親の入院が続いたために北九州へ移り住むことになり、ちょうど開催されていた北九州市の“IターンUターンキャンペーン”を通じて、北九州のIT企業に転職しました。親の実家があるので無縁の地ではありませんでしたが、最初は会社の同僚くらいしか友達のいない生活でした」(藤崎氏)

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 そんな藤崎氏の生活が変わったのは、博多で開催された「Cloud Days 九州」において、Amazon Web Services(AWS)のエバンジェリストだった堀内 康弘氏から、北九州支部の設立を打診されたことだ。

「東京にいた頃にも、クラウド関連のイベントには顔を出していました。JAWS-UGにも参加していましたが、あくまでもひとりの参加者としてです。自分で支部を起ち上げてイベントを開催するなど思いもよらないことでした」(藤崎氏)

 東京ではいち参加者だった藤崎氏だったが、移住から数ヵ月も経たないうちにJAWS-UG北九州支部設立を決意した。その背景にあったのは、北九州のIT業界をとりまく停滞した雰囲気だったという。

 東京ではエンジニアとしてクラウドに触れる機会も多かったが、北九州ではクラウドはほとんど普及していなかった。日本のIT化はとかく業界横並びだと言われるが、それは地方に行くほど顕著なようで、北九州のクライアントの多くはレガシーな技術を好んだ。これでは地域のエンジニアは仕事の上で先端技術に触れる機会を持てないままになる。

「AWSを使うような仕事はなく、仕事仲間との趣味の会話でしか話題になりませんでした。そんな雰囲気だったので、私にできるならやってみようと思ったのです」(藤崎氏)

コワーキングスペースでの活動で藤崎氏自身も成長

 JAWS-UG北九州支部の設立当初は、イベント会場も会社経由で借りてもらい、参加者も会社の仲間が中心だった。「北九州にはエンジニアが集まるという習慣自体がなかった」と藤崎氏は当時を振り返る。それでも毎月1回のハンズオンを約半年間続けるうちに、少しずつ参加者も増え、参加者同士が仲良くなっていく姿も見られるようになった。

「そうした様子を見ているうちに、エンジニアたちをもっとつなげていきたいという思いが自分の中で明確になってきました。エンジニアが技術の話題で語り合いながら酒を飲めるような、そんな場が欲しかったんです」

 2014年初旬、小倉駅からほど近い場所にコワーキングスペースが生まれた。その名は「秘密基地」。100坪ほどのスペースを持ち、入口にはバーカウンターとビリヤード台。その奥にはコワーキングスペースがあり、さらに奥にはシェアオフィスも設けられた。

 秘密基地に似た施設として、fabbitというスペースも生まれ、秘密基地とfabbitを中心にエンジニアリングに興味のある人が次第に集まり、つながり始めていったという。

「秘密基地では快適なワーキングスペースを目指すのと同じくらい、つながりを重視していました。そこで出会った人同士で何かを生み出していってもらいたいと思い、秘密基地でJAWS-UGの勉強会や地方自治体のハッカソンを開催しました」

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コワーキングスペース秘密基地のホームページ

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