- 2012/09/28 掲載
NTTデータが米ツイッターとFirehose契約、つぶやきをすべて取得してマーケティング活用
しかし、国内のユーザー企業からは、これまでの公開APIでは得ることが難しかった広範囲・高精度なツイートデータの分析を求めるニーズが高まっていることを認識したという。
そこで今回、こうしたニーズに応えるべく、Twitter社と「データ再販(Data Resellers)」に関する契約を締結。Twitter社が一般呼応介するAPIよりも大量・高精度・高付加価値なツイートデータを取得できるAPI「Firehose」を利用できるようになった。
Firehoseとは、公開されているすべてのツイートデータ(本契約では、日本語のツイートデータおよび日本国内で書き込まれたすべてのツイートデータ)をリアルタイムに取得できるAPI、またはそのAPIにアクセスできる権利のこと。
新しいプラットフォームでは、ツイートデータの全量、サンプル、任意のキーワードあんどで抽出されたツイートデータを、API経由またはGUIで、リアルタイムに提供することに加え、過去データについても提供する。
本サービスでは、NTTの研究所である、ソフトウェアイノベーションセンタとプリファードインフラストラクチャーが共同開発した大量データのリアルタイム分析を可能とする「Jubatus」を採用し、各ツイートデータに独自の情報種別のタグ付けを行う。
これにより、特定のブランド/商品/出来事などに関連するツイートデータをより広範囲・高精度で抽出・分析することが可能となり、ユーザー企業が期待するさまざまな分析ニーズに的確に応えられるようになる。
本サービスは、「マーケティング・プロモーションの高度化」「製品評価・故障監視」「風評監視」「顧客対応力の強化」などの幅広い分野で活用を想定しており、製造業、小売業、通信・放送、金融、官公庁などのさまざまな業種・業界で利用されることを想定しているという。
また、これまで「なずきのおと」を通じて提供しているツイートデータの定量/定性の分析データ(好評/不評、感性等に関する統計情報)も、より充実したサービスメニューのもとで提供することが可能になる。

サービス開始は2012年12月初旬からを予定。2012年11月初旬にはサービス内容の詳細について発表を行う予定という。
NTTデータでは、本サービスは1年目に20社、3年目までに100社以上のユーザー獲得を目指す。
さらに、同社では本サービスの開始を契機にソーシャルメディア関連のサービスを拡充するとともに、ソーシャルメディアを含めた、ユーザー企業とその顧客接点の最適化を実現する統合的なCRM戦略の実現を支援していくという。
また、ソーシャルメディアのテキストデータをはじめとする非構造化データが蓄積され、そこにM2M(Machine to Machine)によるセンシングデータ等の構造化データをかけあわせる(加える)ことでビッグデータを活用した付加価値を創出したい考え。
NTTデータでは既にM2MトータルソリューションXrosscloudを中心に、データ分析方法論BICLAVIS、BizXaaS BA、BizXaaS Hadoop構築・運用ソリューションなど、ビッグデータに関する充実したソリューション群を提供している(関連記事:M2Mクラウド6社を比較)。BizXaaS コンタクトなどCRM領域に関するソリューション群も保有しており、それらとの連携も強化していく予定。
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