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  • 2018/01/17 掲載

新規参入が急増する「自動運転」、台風の目はインテルとワーナー

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自動運転のシステムに参入する企業が急増している。自動車メーカーはもちろん、目立つのはソフトウェア開発会社やマイクロチップ製造業など。世界が電気自動車(EV)など無公害車両へのシフトを進める中、自動運転は今後ますます脚光を浴びる分野であり、IoTにも関連した成長産業となるが、その中心になるのはどの企業なのか。

執筆:米国在住ジャーナリスト 土方 細秩子

執筆:米国在住ジャーナリスト 土方 細秩子

米国在住のジャーナリスト。同志社大学卒、ボストン大学コミュニケーション学科修士課程修了。テレビ番組制作を経て1990年代からさまざまな雑誌に寄稿。得意分野は自動車関連だが、米国の社会、経済、政治、文化、スポーツ芸能など幅広くカバー。フランス在住経験があり、欧州の社会、生活にも明るい。カーマニアで、大型バイクの免許も保有。愛車は1973年モデルのBMW2002。

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インテルCEOのブライアン・カラザニック氏は
ロサンゼルス・オートショーの基調演説を2年連続で行った
(写真:筆者撮影)

IT企業で一歩抜け出したのはインテル

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 インテル、シスコ、アマゾン、エヌビディア。これらは今年のCESで何らかの自動運転システムの開発について発表を行った企業だ。以前から自動運転への参入について意欲を示してきた企業ではあるが、中でも一歩抜け出した感があるのがインテルだ。

 インテルでは「世界最大の自動運転システムのサプライヤー」になることを目標に掲げているが、2017年にはイスラエルのモバイルアイ社を153億ドルで買収するなど、単なる社内搭載型のコミュニケーションシステムという枠を超え、自ら自動運転のシステムそのものの構築に乗り出しそうな構えだ。

 その証左ともいえるのが、2016年、17年と連続してロサンゼルス・オートショーの基調演説をインテルCEOのブライアン・カラザニック氏が行った、という点だ。特に2016年はフォードCEOマーク・フィールズ氏(当時)が中心だったが、昨年はオートショーにも関わらず基調演説を行った企業はインテル、パナソニック、マイクロソフトなどで、話題は完全に車というより自動運転の導入に移った感がある。

自動運転でもっとも大切な要素はデータ

 カルザニック氏は自動運転というシステムの中で最も大切な要素となるのはデータであり、このデータを共有しながら産業全体でフレキシブルかつスケーラブルなソリューションを求めることが不可欠、と強調する。そのソリューションの中には車のシステムだけではなくインフラ、都市デザインなども含まれる。

 自動運転は車が他の車、データセンター、路上のセンサーなどとコミュニケーションを行うことで成り立つ。つまり最も重要な部分はデータであり、極論を言えば自動車メーカーの役割はデータの入れ物をデザインすること、とも言える。

 カラザニック氏もロサンゼルスオートショーでの演説で「メーカーによる違いは車のパフォーマンスの違い」に他ならない、としている。特に自動運転ではEVが中心となるため、現在のガソリン車のようなパワートレインによるパフォーマンスの差は縮まると予想される。

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インテルのシステムが組み込まれた自動運転車
(写真:筆者撮影)

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