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  • 2019/06/04 掲載

「進撃のグーグル」、クラウド基盤市場でアマゾンやMSを超えるには

松岡功「ITキーワードの核心」:第16回

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本連載では、ITトレンドから毎回ホットなキーワードを取り上げ、その最新動向とともに筆者なりのインサイト(洞察)や見解を述べたい。第16回に取り上げるキーワードは「クラウド基盤サービス」。第13回でその市場動向と日本のベンダーの行方について記したが、今回はこの分野をリードするグローバルベンダー3社のバトルに焦点を当てる。特にグーグルがこの勢いのまま「進撃」し、アマゾンウェブサービスやマイクロソフトのシェアを奪うか、という視点で考察したい。

ジャーナリスト 松岡 功

ジャーナリスト 松岡 功

フリージャーナリストとして「ビジネス」「マネジメント」「IT」の3分野をテーマに、複数のメディアで多様な見方を提供する記事を執筆している。電波新聞社、日刊工業新聞社などで記者およびITビジネス系月刊誌の編集長を歴任後、フリーに。危機管理コンサルティング会社が行うメディアトレーニングのアドバイザーも務める。主な著書に『サン・マイクロシステムズの戦略』(日刊工業新聞社、共著)、『新企業集団・NECグループ』(日本実業出版社)、『NTTドコモ リアルタイム・マネジメントへの挑戦』(日刊工業新聞社、共著)など。1957年8月生まれ、大阪府出身。

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記者会見に臨むグーグルクラウド CEOのトーマス・キュリアン氏
(写真:筆者撮影)

グーグルクラウドの新CEOが日本で初会見し新施策を発表

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 「デジタル技術があらゆる産業や企業の構造を変えつつある。それこそがデジタルトランスフォーメーション(DX)だ。グーグルクラウドはDXに取り組む産業や企業を強力に支援したい」──。

 グーグルクラウドのCEOを務めるトーマス・キュリアン氏は、グーグルジャパンが先頃開催したクラウドサービスの新施策についての記者会見でこう切り出した。

 2019年から現職に就いたキュリアン氏が来日して会見を開いたのは、これが初めてだ。

 会見で発表したのは、クラウド基盤サービス「Google Cloud Platform(GCP)」における日本のデータセンター拠点を、2016年に稼働した東京に続いて大阪にも開設したというものだ。GCPのグローバルでのデータセンター拠点は、図1に示すようにこれで20カ所目となる。

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図1:GCPのグローバルでのデータセンター拠点
(出典:グーグルの記者会見)

 その詳細についてはグーグルの発表ブログをご覧いただくとして、本稿ではグーグルクラウドの新しいトップが日本に初登場したこの会見を機に、グーグルがクラウド基盤サービスで先行するアマゾンウェブサービスとマイクロソフトを追撃できるか、という視点で考察したい。

アマゾンウェブサービス、マイクロソフト、グーグルによる“三つ巴”の現状

 果たして、キュリアン氏は競合2社に対してどのように戦おうとしているのか。今回の会見で同氏が語ったその戦略を紹介する前に、アマゾンウェブサービス、マイクロソフト、グーグルによる“三つ巴合戦”の状況を示した興味深い図がいくつかあるので取り上げておこう。

 まず、図2は、技術系の市場調査会社であるカナリスが先頃発表した「グローバルな有力クラウド基盤サービスベンダーの2018年 売上規模と市場シェア」を示したものである。

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図2:グローバルな有力クラウド基盤サービスベンダーの2018年の売上規模と市場シェア
(出典:カナリスの調査)

 グローバルでの市場シェアは、AWSが31.7%、Microsoft Azureが13.5%、Google Cloudが8.5%と、アマゾンウェブサービスの独走が続いている。ただ、2017年からの伸び率を見ると、マイクロソフトとグーグルが追い上げているのが分かる。

 また、図3は、同じくカナリスが先頃発表した「3社における2019年第1四半期(1~3月)の売上規模と前年同期比の伸び率」である。

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図3:3社における2019年第1四半期(1-3月)の売上規模と前年同期比の伸び率
(出典:カナリスの調査)

 伸び率ではアマゾンウェブサービスの41%に対し、マイクロソフトは75%、グーグルに至っては83%と非常に高い数値となっている。しかもこの傾向は図2の結果と併せて2018年から継続しており、この先、3社による“団子レース”になる可能性もありそうだ。

【次ページ】競合他社を追撃するグーグルの3つの戦略とは

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Amazon DynamoDBとは何かをわかりやすく図解、どう使う?テーブル設計の方法とは

非常にわかりやすくまとまった良い記事ですが、技術的な誤りがあるので指摘させていただきます。

こちらについては恐らくDynamo論文(Dynamo: Amazon's Highly Available Key-value Store)を参考に記述されていると思われますが、Dynamo論文で説明されているDynamoと、今AWSで提供されているDynamoDBは名前を引き継いでいるだけで全く別のDBMSです。
DynamoDBはDynamoやSimpleDBS3、S3の知見をもとに開発されています。
https://www.allthingsdistributed.com/2012/01/amazon-dynamodb.html

今年公開されたDynamoDBの論文に記述がある通り、Multi-Paxosでリーダーの選出、合意形成を行う仕組みであり、leader replicaのみが書き込みを受け付けます。
(つまりパーティション単位に単一障害点が存在します)
https://assets.amazon.science/33/9d/b77f13fe49a798ece85cf3f9be6d/amazon-dynamodb-a-scalable-predictably-performant-and-fully-managed-nosql-database-service.pdf
> The replication group uses Multi-Paxos [14] for leader election and consensus. Any replica can trigger a round of the election. Once elected leader, a replica can maintain leadership as long as it periodically renews its leadership lease.
>Only the leader replica can serve write and strongly consistent read requests. Upon receiving a write request, the leader of the replication group for the key being written generates a write-ahead log record and sends it to its peer (replicas).

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