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- 2011/05/12 掲載
「チェックイン」、ネットと現実を結ぶ位置情報サービスに未来はあるか:○○はビジネスになるか(22)
Facebook、Google、ミクシィ、Grouponなども相次いで参入
増加するチェックインサービス
さらに、これを追う格好で最近、Facebookの「Facebook Places」、Googleの「Google Latitude」など、大手インターネットサービス企業も次々にチェックインを取り入れたサービスを開始。日本でも、「mixiチェックイン」、「はてなココ」などが展開されている。
こうしたサービスの多くは、地図機能に「Google Maps」を利用しているが、Yahoo!でも6月から日本で開始するコンテンツ連動型位置情報サービス「Yahoo!ロコ」でチェックインAPIを公開して、「Yahoo!地図」を用いた新しいアプリの開発を容易にするという。プラットフォームレベルの覇権争いも激化しているのだ。
しかし、その一方で、米国ではチェックインサービスは既に過熱気味となっており、かげりも出ているという。象徴的なのが、チェックインで草分けである「Brightkite」の撤退だ。
Brightkiteは2008年にサービスを開始した位置情報付きマイクロブログ(ツイッターのように短い言葉をつぶやくサービス)で、チェックインを最初に採用した老舗としても知られる。一時は500万を超えるユーザーを数えたとされるが、昨年末、突然チェックインサービスからの撤退を発表した。今後は、好調になってきたモバイルのグループメッセージング機能に集中していくと説明している。
この方向転換の背景には、後発のFoursquareや他サービスとの競争の激化、資金面の問題なども指摘されている。それにしても、まだまだ有望なはずの位置情報サービスからの撤退は早急なように思われる。だが、実はチェックインサービスの利用者の動向はあまり芳しくないのだ。
【次ページ】2011年はチェックインが死んだ年
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