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  • 2014/01/21

建設機械業界の世界ランキング:キャタピラーとコマツが不動の2強、台頭する中国勢

連載:あの業界のグローバルランキング

本連載では、さまざまな業界を俯瞰すべく、世界のトップ企業をランキング形式で紹介する。今回はショベルカー、ブルドーザ、クレーン車、ダンプトラックといった建設機械を扱う「Construction Equipment(建設機械)」業界。新興市場の低迷で苦しむ同業界だが、ICT化・自動化の波に乗った新製品群は、従来のイメージでは語れないほど急速な進歩を見せている。先端技術に優れている日本の建設機械メーカーは、世界的に見てどのような位置にいるのだろうか。

宮島 理

宮島 理

1975年生まれ。山形出身の大阪育ち。現在は関東在住。東京理科大学理学部物理学科中退後、IT系企業設立を経て1996年、フリーライターに。著書に『あなたのスマートフォンが狙われている!』(アスキー新書)、『雇用大崩壊 サラリーマンがなくなる日』(中経出版)、『就職氷河期世代が辛酸をなめ続ける』(洋泉社)など。ホームページはhttp://miyajima.ne.jp/

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コマツの中型ICTブルドーザー「D61PXi-23」
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 2020年の東京五輪に向けた需要増、さらには既存インフラのメンテナンス時期が重なり、日本の土木・建築業界はひさしぶりに長期の活況が見込まれている。一方で、新興市場が減速する中で舵取りに苦しむ「Construction Equipment(建設機械)」業界だが、日本をはじめとする先進国市場への期待は高まっている。

 短期的には、本格化した東日本大震災の復興需要、アベノミクスによる公共事業増の効果が出ている。2013年8月には、13カ月ぶりに建設機械出荷額が前年同月比プラスに転じた。その後、直近の11月まで4カ月連続でプラスとなっている。

キャタピラーとコマツが不動の地位

 そうした中、業界ランキング第1位である米国のキャタピラー(建設機械部門売上高405億ドル)も、日本での積極投資を表明している。グラフからわかるように、キャタピラーはリーマンショックで一時業績を悪化させたものの、その後は順調に売上高を伸ばしてきた。2012年4~6月期には過去最高益も付けた。

 ただ、同社も新興市場低迷の影響から逃れられなかった。2013年は建設機械部門の減収にくわえ、資源不況のあおりで資源部門の売上高が激減。利益も四半期ベースでマイナスに転じ、世界規模での人員削減を余儀なくされている。

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キャタピラーの2008年から2012年の売上高と営業利益。2013年は第3四半期までは厳しい状況が続いており、下期もコスト削減策を継続する見通し

 キャタピラーは1925年にホルト・マニュファクチャリング・カンパニーとC. L. ベスト・トラクタが合併して誕生したキャタピラー・トラクタがはじまりである。1986年に社名をキャタピラーに変更した。M&Aも積極的に行い、1997年にはディーゼル・エンジン製造業で世界トップにもなっている。

 ランキング第2位には日本の小松製作所(同210億ドル)が入っている。小松製作所はコマツの呼称で知られる。1917年に石川県能美郡小松町(現在の小松市)で創業された小松鉄工所がはじまりだ。1921年には現在の小松製作所に社名を変更している。1950年代から海外展開を進め、今では世界中に拠点を有している。


 21世紀に入ってからは、ICTを活用した建設機械・システムを次々に打ち出している。2001年に、GPSなどを使って建設機械の情報を遠隔で確認するシステム「KOMTRAX」を標準装備化。建設機械の稼働状況をモニターすることで車両管理の能率が上がり、省エネにもつながるとともに、保守・メンテナンスや買い換え需要を正確に把握することに成功している。KOMTRAXは、世界中のコマツ製建設機械の稼働状況をモニターすることができるため、景気動向の判断材料になると投資家からも注目されている。

 さらに2008年にはGPSを使った鉱山向けのダンプトラック無人運行システムを本格稼働させた。2013年には、ブレード(地面を削る部分)を世界で初めて完全自動化した「ICT建機」が北米・欧州で売り出され、同年9月に日本市場にも投入された

 建設機械業界では、キャタピラーと小松製作所の2社が不動の地位を築いており、第3位以下の競争が激しい。

 不動の2強を追随する3位以下集団はどうなっているのか?以下が建設機械業界の世界ランキングだ。

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