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  • 2014/08/19 掲載

自動車業界の世界ランキング:リードする日本勢、トヨタやホンダは新興国でも勝てるか

連載:あの業界のグローバルランキング

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自動車産業は日本が最も強い分野の一つである。常に首位争いを繰り広げるトヨタ自動車をはじめ、本田技研工業や日産自動車といった有力メーカーが、世界市場を牽引している。一方、米国のGM、ドイツのフォルクスワーゲンやダイムラー、イタリアのフィアットといった日本勢のライバルは、経営基盤の強化を目指して、合従連衡の動きを加速させている。中国やインドなど成長著しい新興国市場を巡っては、日本勢と欧米勢、台頭する新興国メーカーの三つ巴の戦いが激化している。
執筆:野澤 正毅

自動車産業で圧倒的に強い日本とドイツ

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 現代社会において、自動車は人や物を運ぶ輸送手段として欠かせないばかりか、国民生活にも深く定着した存在だと言えよう。日本でも、欧米でも、アジアでも、アフリカ・中東でも、自動車はありとあらゆる場所で縦横無尽に走り回っている。2012年に全世界で販売された自動車は、約8,200万台に達するといわれる。

 自動車産業は、自動車の開発・設計、部品の組み立てを行うメーカーと、多種多様な部品・資材を生産するメーカーの分業によって成り立っているが、一般に自動車メーカーとは前者を指し、「完成車メーカー」と呼ぶこともある。

 中には、自動車の生産工程のうち、開発・設計、あるいは生産・販売に特化している企業もあるが、世界の大手自動車メーカーの大半は、自動車の開発・設計から生産・販売まで一貫して手がけている。

 また自動車には、家庭用の乗用車や軽自動車のほか、業務用のバスやトラックといった、さまざまな種類がある。また、四輪車だけでなく、二輪車(オートバイ)も仲間だ。大手自動車メーカーの多くは自社、あるいはグループ企業で、複数の種類の自動車を生産しているのも特徴と言えよう。

 自動車産業をリードしてきたのは、日本や欧米といった先進国だ。世界に先駆けてモータリゼーションを発達させてきたのは、先進国だからである。売上高ベースでの自動車メーカーのグローバルランキングは次のとおりだ。

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