• 2014/12/01 掲載

東芝、東北大学と開発のゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」で解析サービス開始

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東芝は12月1日、日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」を用いたゲノム解析サービスを大学や病院臨床部門、製薬企業などの研究機関向けに開始すると発表した。
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日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」
 東芝と東北大学では、2013年10月に独立行政法人科学技術振興機構の「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」公募に採択されたことを受け、ヘルスケアビッグデータ分野での共同研究を継続してきた。

 ジャポニカアレイはこの共同研究の取り組み成果として開発された。東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)が昨年11月に高精度解読の完了を発表した日本人1000人の全ゲノム解読データに基づいて構築している「全ゲノムリファレンスパネル情報」を用いて、日本人に特徴的な遺伝情報を1枚のチップに搭載。ワンステップで解読可能な「ジャポニカアレイ」を実装した。

 今回発表されたゲノム解析サービスは、ジャポニカアレイを用いて、東芝のライフサイエンス解析センターにて、研究機関から送付された血液、唾液、DNA検体などから個人のゲノム構造を解析するサービス。

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 従来は次世代シーケンサーを用いて約30億塩基のゲノム構造を解析する場合、解析には1カ月以上の時間がかかっていた。また、スーパーコンピュータの使用、データ解析を行う専門の研究者などのインフラが必要なため、1人当たり50万円以上の解析費用コストが必要だったという。

 上記は日本人に特徴的な遺伝情報を短時間で解読可能なジャポニカアレイを利用することで、解析に約1週間、1人当たり1万9800円(税抜)でゲノム解析が可能になるという。

 疾病や習性等と遺伝子の因果関係を解明する研究機関向けに解析結果を提供することで、個別化予防・個別化医療の実現を加速させるとともに、この分野における日本の国際競争力向上を目指す。

 同サービスは東北大学、弘前大学、新潟大学での利用を予定しており、研究拠点や製薬会社へも導入を推進。さらに東芝は、COI東北拠点とともに異なる民族の特徴的な塩基を見出していくことで「エスニックアレイ」を開発を進めていくという。

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