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  • 2014/08/04 掲載

名旅館「加賀屋」に学ぶ、人とロボットの共存で実現する「感動のサービス」

連載:トヨタに学ぶビジネス「改善」の極意

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トヨタ式では「人間の知恵の上に自働化とジャスト・イン・タイムの2本の柱が立っている」と言われるほど、「人間の知恵」を大切にしているが、人間の知恵を引き出すためにはそれなりの工夫が必要だ。昨今ではロボットやスマートマシンが期待を集めているが、人間には人間にしかできない仕事をしてもらう必要があり、ロボットを使いこなすことも必要だ。そのためには、人間の仕事と機械の仕事をしっかり分けて考えることが大切だ。

ロボットを導入することで何を実現したのか

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「加賀屋」のホームページ

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 明治39年創業、日本有数の名旅館として知られる「加賀屋」は人間にしかできない「感動のサービス」を提供するために、人間の仕事と機械の仕事を分けて考えている。

 1989年、加賀屋は20階建ての新館「雪月花」をオープンさせている。投資額は120億円にのぼるだけに、周囲からは「加賀屋の息子(現会長・小田禎彦氏)が若い設計士と組んで、また無茶な真似をしでかした」という陰口も聞こえてきたが、小田氏はこうした周囲の雑音を気にも留めずに最新鋭の料理搬送システムを導入している。

 『加賀屋の流儀』(細井勝著、PHP研究所)によると、このシステムは、空中から吊り下げられたレールに沿って搬送ロボットが大量の料理を載せたワゴンを厨房から各階の配膳室まで自動的に運ぶ装置で、ボタン操作一つで的確に運転できるという。1分間に90メートルの速度で最大1500食の料理を宴会場や客室に近い配膳室まで運び、30人分の労力をわずか7人分に軽減するほどの効果がある。

 当時、こうした大規模なシステムを導入する旅館はなく、同業者の誰もが驚いたが、その目的や理由を聞いてさらに驚くことになった。小田会長はこう話している。

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