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  • 2014/07/19

スラムダンクから学ぶリーダーシップ “モチベートする言葉”の本質とは何か(前編)

連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(10)

現場における生産性は、「やる気」によって大きく左右される――。私たちが「組織がうまく機能していない」という実感を持つ時、果たして、どのような視点で考えればよいのだろうか。また、有効な対策はあるのだろうか?今日の社会を生きる誰しもが向き合わざるを得ないこの課題に対して、「孫子兵法」と「SLAM DUNK」という二つの作品を通して、リーダーシップ論の視点で、現代社会におけるヒントを探る。

プロジェクト進行支援家 後藤洋平

プロジェクト進行支援家 後藤洋平

予定通りに進まないプロジェクトを“前に”進めるための理論「プロジェクト工学」提唱者。HRビジネス向けSaaSのカスタマーサクセスに取り組むかたわら、オピニオン発信、ワークショップ、セミナー等の活動を精力的に行っている。大小あわせて100を超えるプロジェクトの経験を踏まえつつ、設計学、軍事学、認知科学、マネジメント理論などさまざまな学問領域を参照し、研鑽を積んでいる。自らに課しているミッションは「世界で一番わかりやすくて、実際に使えるプロジェクト推進フレームワーク」を構築すること。 1982年大阪府生まれ。2006年東京大学工学部システム創成学科卒。最新著書「予定通り進まないプロジェクトの進め方(宣伝会議)」が好評発売中。 プロフィール:https://peraichi.com/landing_pages/view/yoheigoto

連載一覧

「モチベーション」は必要不可欠な経営資源である

やる気スイッチ 君のはどこにあるんだろう
やる気スイッチ 君のはどんなのなんだろう
見つけてあげるよ
君だけのやる気スイッチ 君だけのやる気スイッチ

(個別指導 スクールIE テレビCMより)

photo
「SLAM DUNK」に登場する指導者がここぞという時に発する「モチベートする言葉」の本質とは?
 これは、小中高生向け個別指導塾のコマーシャルソングの歌詞だ。

 中学生と思しき少年の額にスイッチがくっついて、ダルそうに椅子に座っている。母親がこのスイッチを押そうと人差し指を伸ばす。額のスイッチにジャストミートするとスイッチは赤く点灯し、少年は雄叫びをあげる。

 極めて明解な主張と、ちょっとしたユーモア、そして一度聞いたら妙に耳に残るメロディラインが絶妙な、とても印象に残るコマーシャルである。

 このコマーシャルを目にした時、多くの大人もまた、どこか他人事ではないような感じを受けるのではないだろうか。

 我が国の一般的な職場には、やる気を削ぐ要素こそ満ちているものの、やる気を出させてくれるようなことはあまりない。我が部下にも「やる気スイッチ」があって、それを押すだけで済むのであれば、日々のマネジメントも楽なのだが・・・このCMが流れると、こんな気持ちがふっと沸き起こる。

 また同時に、このようにも思うかもしれない。自分の「やる気スイッチ」も、どこかの誰かが押してくれないだろうか、と。

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 まさしく、「モチベーション」とは現代の企業社会では不可欠な経営資源と言える。営業の現場であろうと、製造の現場であろうと、「ルーチンワーク」と呼ばれるひとつひとつ仕事とは、そんなに難易度の高い課題で構成されているわけではない。ドラマチックで熱い戦いがいつでも繰り広げられるわけでもないし、地味で面倒な作業の積み重ねが日々の事業活動を支えている。

 そこで大切なのは、「手を止めないこと」「地道に案件を前に進めていくこと」だったりする。このような現場における生産性とは、まさしく「やる気」によって大きく左右されるものだ。

 これもまた現代の企業組織において、組織論がカバーする領域であるが、なかでも「モチベーション」は極めて重要なキーワードとなっている。

「モチベーション」を語る際、井上雄彦の名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」が思い出される。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」のセリフは、連載が終了してから20年近く経った今も、まさしく絶大なる人気を得ており、スポーツに限らずビジネスの場においても一種の合言葉のごとく、私達の社会に定着している。

【次ページ】安西先生の発する「モチベートする言葉」

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