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  • 2019/04/12

【Windows 7サポート終了迫る】3年の猶予が買える「ESU」とは? OfficeやAzureは?

連載:山市良のマイクロソフトEYE 第14回

第11回でも触れましたが、Windows Server 2008/2008 R2およびWindows 7の製品サポートが終了(End Of Support、以下EOS)する2020年1月14日まで、残すところあとわずかとなりました。Windows 7に関して、マイクロソフトによる新たな施策の詳細情報が出てきたのでフォローアップします。

フリーライター 山市 良

フリーライター 山市 良

IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など

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Windows 7のEOS最終カウントダウンと関連施策
(Photo/Getty Images)

4月からスタートするWindows 7のサポート終了案内

 どのようなタイミングや繰り返しサイクルになるか詳細は定かではありませんが、Windows 7ユーザーの一部は2019年4月以降(おそらく18日以降)、画面1のようなサポート終了通知案内を受け取ることになるでしょう(コンシューマー製品であるHome/Ultimateエディションが対象で、企業向け製品であるProfessional/EnterpriseエディションおよびWindows Server 2008/2008 R2は対象外です)。

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画面1:Windows 7ユーザーが4月以降目にすることになるであろうサポート終了案内。これは4月に実際に自動的に表示されたものではなく、3月末時点でsipnotify.exeのコマンドラインに特定のオプション(デバッグ目的と思われる非公開オプション)を指定して表示させたもの

 この通知機能は、2019年3月20日にWindows Updateで配布された以下の更新プログラムによるものです。

 同じ名前の更新プログラムとして、修正版が3月27日および4月4日に再配布されています。再配布されたのは、不具合や改良のためでしょう(筆者が確認した限り、初回版には一部文字化けの問題がありました)。

Windows 7 SP1 support notification
https://support.microsoft.com/en-us/help/4493132/

 この更新プログラム自体には画面1のコンテンツは含まれず、更新プログラムによってインストールされた小さなプログラム「C:\Windows\System32\Sipnotify.exe」によって、最新のコンテンツがダウンロードされ表示される仕組みのようです。

 画面1は、2019年3月末時点でユーザーのAppDataフォルダーにコンテンツ(Sipnotify\eoscontent\ja-jp.htmlなど)がダウンロードされているのを確認した上で、Sipnotify.exeに適当なコマンドラインオプションをいろいろ試して、偶然に表示させることができたものです。通知内容はダウンロードコンテンツの差し替えで変更できるようですから、サポート終了が近づくにつれて変化するものと予想しています。

 なお、この通知には、「今後、このメッセージを表示しない(N)」という再通知をオフにするためのオプションが用意されています(初回版ではこの部分が文字化けしていました)。また、「詳細を見る」をクリックすると、以下のWebサイトが開くようになっています(画面2)。


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画面2:Windows 7のサポート終了が近づいていることと、どうするべきかについて案内するWebサイト

3年間猶予を得る拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の販売がスタート

 マイクロソフトは今回、2019年7月9日にサポートが終了するSQL Server 2008/2008 R2、2020年1月14日にサポートが終了するWindows Server 2008/2008R2およびWindows 7に対して、サポート終了後も最大3年間、セキュリティ更新プログラムを有償または無償で提供する「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Securty Updates、以下ESU)」を用意しました。

 オンプレミス向けにはESUが1年ごとの契約で有償販売され、Azure上で実行されるこれらの製品に対しては無償で提供されます。

 SQL Server 2008/2008 R2およびWindows Server 2008/2008R2のオンプレミス向けのESUは2019年3月1日から、Windows 7のオンプレミス向けESUは2019年4月1日から購入できるようになりました。

 購入資格やその他の条件については、毎月改訂される最新の製品条項(PT)で確認してください。2019年4月の製品条項(PT)では、サーバ向けのESUは「付録B - ソフトウェアアシュアランス」の「拡張セキュリティ更新プログラム」で説明されています。

 Windows 7向けのESUは、「2.11 Windows 7 ESU (拡張セキュリティ更新プログラム)」で「Windows 7 ESU 2020/2021/2022 for M365 (Per Device)」および「Windows 7 ESU 2020/2021/2022 (Per Device)」として説明されています。


Windows 7上でのOfficeのサポートは?

 ESUが有効なWindows 7では、2023年1月までセキュリティ更新プログラムのサポートが提供されることに加え、2023年1月までWindows 7上でのOffice 365 ProPlusの使用がサポートされます。ESUがないWindows 7では、2020年1月14日でOffice 365 ProPlusのサポートも終了します。

 Office 2010は2020年10月13日にサポートが終了しますが、Office 2010のESUが提供されることや、ESUが有効なWindows 7でOffice 2010のサポートが延長されるということはありません。

 永続ライセンス版の新バージョンとして今年初めにリリースされたOffice 2019はWindows 7/8.1に対応していないため、Office 2010のサポートが終了する2020年10月13日以降は、ESUが有効なWindows 7上のOffice 365 ProPlusのみが、そのWindows 7上でサポートされる唯一のOfficeバージョンになります。

【次ページ】AzureならESUが無料、しかし「先延ばし」のツケは免除されない

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