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  • 2015/03/11 掲載

中小企業の管理職、課題は事務処理負担 クラウドソーシング普及で生産性向上を

中小企業のクラウドソーシング利用に関する意識調査から紐解く

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クラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営するうるるは、中小企業に勤める管理職以上の役職に就くビジネスパーソン600名を対象に「中小企業のクラウドソーシング利用に関する意識調査」を実施した結果を発表した。発表によると、中小企業に勤める管理職の約9割が「事務処理や雑務が生産性の向上に悪影響を与えている」と感じていることが明らかとなった。

事務処理や雑務で無駄になる時間は30分以上

 クラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営するうるるは5日、中小企業の管理職以上の600名を対象に「中小企業のクラウドソーシング利用に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。

 クラウドソーシングに関する意識調査の前に、前提となる中小企業における課題を示すデータを紹介する。多くの管理職にとって、事務処理系の仕事増が生産性向上に関わる業務を妨げているというアンケート結果だ。

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生産性を向上させるために「今対策をしていない」という回答率が71.1パーセントにも及んでいる
(出典:シュフティ調べ)

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事務処理や雑務が生じることで、8割以上の中小企業管理職が「生産性を高める業務に集中できない」と感じている
(出典:シュフティ調べ)

 同意識調査において「職場で事務処理や雑務などにより、本質的な生産性を高めるべき業務に集中できないと感じますか?」という質問をしたところ、9割近くが「事務処理や雑務の影響で本質的な生産性を高める業務に集中できていないと感じたことがある」と回答した。また、1日あたりに雑務で無駄になっている時間を質問したところ、「30分以上1時間未満」が30.7パーセント、「1時間以上3時間未満」が36.8パーセント、「3時間以上5時間未満」が5.0パーセントと7割以上が「30分以上無駄になっている」と感じていることがわかった。

 さらに「生産性の課題に対して対策を行っているか」と質問したところ、7割以上(71.1%)が「対策をしていない」と回答し、そのうち65.8パーセントと6割以上が「何か良い対策があれば取り入れたい」と考えており、生産性を改善したいという中小企業管理職の意思が回答に反映された。

中小企業でのクラウドソーシング利用は1割未満も、関心は高い

 近年注目されているクラウドソーシングは、インターネットを通じて、不特定多数の人々に業務をアウトソーシングするものだ。社外のリソースを活用して業務効率化することで、中小企業の課題を解消するとなり得るサービスだが、彼らにとってクラウドソーシングの関心度や利用状況はどうか。

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「クラウドソーシング」という言葉やサービスを認識していると回答した管理職は57.5パーセント。一方で利用しているとの回答は7パーセントにとどまった
(出典:シュフティ調べ)

 クラウドソーシングの認知度を調べたところ、64.5パーセントが「言葉やサービス」まで認識しており、日本国内で本格的に開始されたのが2012年ということを考えると高い認知度であると言えるだろう。一方で「利用したことがある」と答えたのは7.0パーセントにとどまり、認知度と比較した利用率は非常に低く、クラウドソーシングが浸透しているとは言えない結果となった。

 クラウドソーシングに対する利用度は低いものの認知度は高く、今後中小企業においてクラウドソーシング利用が拡大していく可能性も十分にあることが推測できる。

 そこで今後の事務系クラウドソーシング活用予定について尋ねたところ、61.0パーセントが「活用したい」と答え、クラウドソーシングサービスの潜在的な需要が高いことを裏付ける結果となった。

【次ページ】中小企業でのクラウドソーシング活用は進むか?

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