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  • 2015/07/27

オズボーンのチェックリストとは何か? マクドナルドを世界企業にしたアイデア創出法

事例や図解でフレームワーク解説

アイデアというのは複数の問題を一気に解決することだ──多くの方に惜しまれながらその尊い生涯を終えた、任天堂の岩田聡社長。ゲームプロデューサーである宮本茂さんの言葉を時おり引用し、こう述べていたそうです。皆さんにとって“アイデア”とは一体なんでしょうか。また、皆さんはどうやってそのアイデアを引き出しますか。今回は、問題解決の糸口として新しいアイデアが欲しいと思っている皆さんに、ブレーンストーミング(以下、ブレスト)の一つである「オズボーンのチェックリスト」を紹介します。

起業家教育インストラクター 武村 司

起業家教育インストラクター 武村 司

カウフマン財団認定起業家育成プログラムインストラクター。米国私立大学院にて組織開発学修士(MA in HROD)を取得、サーティフィケート・プログラムにてエグゼクティブ・コーチングを専攻。卒業後日本へ帰国し、人材教育会社に就職。企業向け研修や海外研修の日本向けローカライゼーション業務に携わる。同社退職後、外資系製薬会社でのe-learning業務、非営利団体の組織変革など、組織開発関連業務に幅広く従事する。

オズボーンのチェックリストとは
オズボーン氏によって作られた、ブレストによってアイデアを生み出すための自問集。ある特定の問い(自分へのクイズ)を自身に投げかけることによって、創造的なアイデアを意識的に思い起こさせることができる。その問いは、9つの項目(「転用」「応用」「変化」「拡大」「縮小」「代用」「再調整」「逆転」「結合」)に要約される。

「普通の人」がいかにして画期的なアイデアを生み出すか

 そもそもブレストとは何でしょうか。これはビジネスの現場でも多く使われているアイデアを生み出す集団思考法で、1940~50年代に米国大手広告代理店の幹部であったオズボーン・アレックス氏によって考案されました。今では、このオズボーン氏のブレストを発展させたブレスト法が世の中には数多く存在します。

ブレーンストーミングとは
互いに批判せず自由に議論することによって創造的なアイデアや問題解決の方法を生み出すこと。また、そうした会議の進め方。集団思考法。ブレストとも呼ばれ、企業の企画会議などで使われる。
(出典:『旺文社 国語辞典第十一版』)


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 オズボーン氏によれば、いわゆる“天才”と呼ばれる人たちは、ほとんど無意識的・本能的に創造力を駆使し画期的なアイデアを思いつきますが、普通の人である私たちは、創造する力を“意識的に”導かなければならず、そんな私たちの生まれながらの才能自体を広げることができるかはわからないが、少なからずとも、トレーニングによって創造的に発想をする力をスキルとして養うことができるのではないかと、自身の著書である『Applied Imagination』で述べています。

 そう、オズボーンのチェックリストは「画期的アイデアなんてそうそう浮かばない」という“普通の人”がアイデアを出す際に使えるチェックリストなのです。

 さて、ではどのようにこのリストを使用するかですが、流れは非常にシンプルです。まずは皆さんが取り組みたい明確な問題や対象を選びます。そして、次にその問題や対象に対して、下記の質問を“投げかけ続ける”。ただそれだけなのです。その質問から、何百もの新しいアイデアが出てくるとオズボーン氏は述べています。

 ちなみに、オズボーンのチェックリストは別名SCAMPERと呼ばれることもあります。SCAMPERはこのチェックリストが元になっており、ロバート・エバール氏によって『Developing Imagination Through Scamper』で紹介されました。今回は、オズボーン氏の『Applied Imagination』において紹介されている9項目を要訳してご紹介します。

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オズボーンのチェックリストの具体例

 たとえば、ペットボトルを製造している製造業者が、このボトルを元に何か事業を発展できないかと考えたとしましょう。その場合、このペットボトルに他の使い道はないか?ペットボトルの色や匂い、形などを変更できないか?強度や大きさ、価値などを拡大できないか?素材を代用できないか?他の目的で作成された何かと結合できないか?など考え連想し続けるというわけです。

 オズボーン氏が「ガラス繊維は何に使えるか?」についてアイデアを出すセッションをリードした際、この質問を繰り返していく中で、最終的には何百ものアイデアが生まれ、結果的にそのアイデの中から「魚釣りの竿」を作るに至りました。ガラス繊維が釣竿になるなんて、まさか誰も思いもつきませんね。

【次ページ】マクドナルドを世界的な企業に導いたアイデアとは

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