2500台のタブレット端末は、NECの「スマートデバイス管理サービス」により管理することで、セキュリティの確保と端末管理の負担を軽減する。

　商談時には、商品情報やサービスの内容、他店も含めた在庫情報などさまざまな情報をタブレット端末に表示させ、顧客へ的確な情報をその場で提供する。

　また、購入履歴や修理履歴、接客履歴などの顧客情報を活用し、顧客のニーズに応じた対応を支援するという。

　さらに、商品の購入に至るまでの手配（商品の決定や配送日の指定など）をタブレット端末に事前登録、レジでは決済のみとし、顧客の待ち時間短縮につなげる。

　販売業務に関わる機能をタブレット端末で操作可能とすることで、事務所に戻り在庫状況や配送予定日の確認を行う必要がなくなるなど、販売業務の効率化を実現する。

　今後、タブレット端末を活用した店舗内・全社の情報共有や、テレビ会議、eラーニングなど店舗業務の効率化についても検討するという。

　導入した端末は、NEC製の10.1型タブレットAndroid端末の「LifeTouch Lビジネス向けモデル」。薄さ7.99mm、約540gで最大約13時間の稼働が可能。デュアルコアCPU、Android 4.0を搭載している。高精細広視野角の液晶を搭載し、多人数または対面など異なる角度からでも美しい画像を見ることができる。

　「スマートデバイス端末管理サービス（MDMサービス）」と連携し、セキュリティを確保しながら、組織や従業員の変更に伴う運用管理を実現する。

　なお、NECはこの他、店舗サーバをNECのデータセンターに集約することで、店舗でのサーバ管理負担を軽減するプライベートクラウド環境を構築している。

　また、全店合計で約1400台のPOS端末「TWINPOS5500Ui」の提供や、POS端末などの使用者を認証する仕組みとして、非接触型で指紋認証と指静脈認証を同時に行う「非接触型指ハイブリッドスキャナ」の提供なども行っているという。

　NECでは、今回の実績をもとに、引き続きコジマの接客業務の強化、売上増と業務効率化に貢献するとともに、スマートデバイスの業務活用を支援する「スマートデバイス活用ソリューション」の提案を進めていく。