日産自動車の2012年3月期の連結決算は、売上高が前期比7％増の9兆4,090億円、営業利益が同2％増の5,458億円、純利益が3,414億円だった。

　販売台数は484万5000台で、前期比15.8％拡大し、グローバルシェアは同0.6％増の6.4％だった。中国での販売数を2割以上伸ばすなど、海外販売が堅調だったことに加え、震災からの立ち直りの速さやタイの洪水被害が比較的軽微だったことが奏功した。

　2012年度の見通しも合わせて発表。前年同期比10.4％増の535万台と、過去最高の販売台数となる見込みだという。2012年度連結決算予想は、売上高が10兆3,000億円、営業利益が7,000億円、当期純利益が4,000億円とした。

　この結果について、日産のカルロス ゴーン社長は「日産は、昨年発表した包括的な中期経営計画『日産パワー88』を着実に実行しており、結果はすでに出始めている。この1年間の業績、商品投入や市場への積極参入は、日産の安定的な営業利益率8％とグローバル市場占有率8％の達成に向けた取り組みが着実に進捗していることを証明している」としている。